<今日の一枚と一句>「その65(2026.09.16~10.01)」

【 その昔 侍住みけり 秋麗 】(そのむかし さむらいすみけり あきうらら)

 金沢観光の人気スポットの一つ「ひがし茶屋街」の近くに「旧御歩町=おかちまち」という標柱が建っています。

 この場所は「(藩政時代)藩主を警護する「歩=かち」が住んでいたのでこの名前が付いた。はじめ「観音下御歩(徒)町」などと呼ばれた」と刻まれています。

 秋空の下を「ぶらり散歩」すると、空は晴れているものの日陰に入ると、半袖では少し寒く感じるほど。

  歴史という時の流れと、四季の移り変わりを肌で感じた一日でした。


※1「秋麗」: 麗らかに晴れた秋の日
※2「旧御歩町」: 先に投稿の文参照



《2026.09.16撮影・投稿》




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【 出迎ふる 郷土力士や 秋気澄む 】(でむかうる きょうどりきしや しゅうきすむ)

 大相撲九月場所が5日目を迎えます。石川県の郷土力士「横綱 大の里」十両の「輝」と「炎鵬」のパネルがJR金沢駅に立てられています。

 新幹線乗降口の向かい側、観光案内所の前にあって訪れた観光客が写真に収める姿を見掛けます。

  駅構内のガラス面に掲示されているため、窓からの自然光と構内照明が反射し、パネルがひときわ目立っています。

 地元石川からは、横綱となった大の里はもちろん、十両で奮闘する輝と炎鵬にも大きな期待が寄せられています。

 ケガから復帰後、久しぶりの「優勝」を目指す「大の里」関は4日目に土がつき地元ファンから大きなため息が出ましたが、今日以降の奮起に期待したいところです。


※1「出迎ふる」: 「でむかうる」出迎えるの旧仮名づかい
※2「秋気澄む」:  爽やかに澄んだ気配が秋らしい様


《2026.09.16撮影・09.17投稿》






【 秋潮や 南欧風の 昼下がり 】(あきしおや なんおうふうの ひるさがり)

 福井県坂井市三国町にある南イタリアン風カフェで気の合った4人でコーヒーブレーク・・・。

 白い漆喰壁風の外観やアーチ状の玄関、石畳が特徴的な異国情緒あふれるデザインのお店です。

 三国海岸に近い山間でありながら潮風を感じる場所に立っています。

 吹く風は、景色と相まって、まるでイタリアの片田舎にいるような錯覚に・・・。

 コーヒーとケーキのセットで仲間4人と夏日となった秋の昼下がりのひとときを過ごしました。

 夜には予約制の別メニューが楽しめるようです。


※「秋潮」: 干満の激しい秋の潮のこと



《2026.09.18撮影・投稿》


【 秋の日や 日本海まで 波静か 】(あきのひや にほんかいまで なみしずか)

 石川県庁の近くに用事が出来たので徒歩で向かう途中、日本海側で一番背の高い「県庁」、晴れ渡った空とのコントラストがとても綺麗だったので「パチリ!」ました。

 ちなみに、石川県庁の高さは98.8m、2番目に高いのは「新潟県庁(87.3m」、3番目は「山形県庁(61.4m)」となっています。

 晴れた日で条件が整えば「立山」と「白山」を一望することが出来ます。(無料開放)

 全国的に台風の進路が気になるところです。また、冬には荒波高い日本海も今日の日は穏やかに晴れて、特に空の青さが際立っていて、また海も波静かな一日となりました。



《2026.09.19撮影・投稿》




【 秋祭り 今年も負ける 獅子頭 】(あきまつり ことしもまける ししがしら)

 金沢市内にある「国造神社=こくぞうじんじゃ)」(金沢市泉二丁目)の秋祭りに加賀獅子が出ます。

 演舞・実演は女子高校生の剣士に対し、獅子舞の頭を操る役が教師という組み合わせがありました。

 相当練習を重ねたであろう見事な舞をみせてくれました。

 この戦いでは、最後に人間が獅子をやっつけることで一振りが終わります。

 毎年必ず負ける役を演じる獅子頭、心なしか少し寂しそうに映りました。

 今日は快晴で暖かい一日となりましたが、祭りが終わると本格的な秋へと季節が移ることに・・・。


※1「加賀獅子」: 金沢市指定の「無形民俗文化財」
※2「剣士」: 「棒振り」ともいう


《2026.09.22撮影・投稿》




【 利家の 城の歴史や 花野風 】(としいえの しろのれきしや はなのかぜ)

 前田利家公を祖として加賀百万石を維持した城、「金沢城」では9月19日~27日まで「前田利家とまつ」展が開催されています。

 今も現存する国内のお城の中で、日本で一番入城者数の多い「金沢城内」では、今日も国の内外から多くの観光客が訪れていました。

 NHK大河ドラマでは「豊臣兄弟」が放映されており、「前田利家公」と「お松の方」が登場する場面も多くあります。

「NHKの番組でたどる加賀百万石の租」展、行楽シーズンを迎えた今、足を運ばれてはいかがでしょうか・・・。


※ 「花野風 」: 俳句では「花野」は秋の季語、秋の花が咲く野を渡る風の意



《2026.09.23撮影・投稿》





【 朝霧を 見事に晴らし 前田公 】(あさぎりを みごとにはらし まえだこう)

 加賀百万石の租「前田利家公の銅像」は尾山神社の境内にあるものは直ぐに発見できるものの、金沢城のお堀跡にある銅像(写真(はなかなか・・・。

 銅像は「兼六園桂坂口」への坂道の反対側に位置し、見つけにくい?場所(白鳥路の出入り口付近)に建てられています。

 時々観光客からこの場所を訪ねられることも多くあります。

 今日の朝方に発生した霧が瞬く間に晴れて、ちょうど石川門も画角に入れたくて位置を探り、「パチリ!}」ました。

 「槍の又左」と異名の槍の達人、利家公がまるで見事に霧を晴らしたかのような・・・佳き一日となりました。


※1「朝霧」: 「秋」の季語
※2「前田公」: 前田利家公のこと


《2026.09.25撮影・投稿》




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【 露しとど 狛犬護る 神の門 】(つゆしとと こまいぬまもる 神の門)

 尾山神社に詣でました。朝露とも思えるほどの細雨が時折混ざる少し寒い日・・・。

 たくさんの参拝客が次々訪れる日常の風景・・・。

 拝殿に向かいお祓いを受けた後、撮影の許可を得て「パチリ!」ました。

 拝殿から狛犬越の「神門」は、今までに撮る機会がなかったアングルでした。

 この神社には、加賀百二十万石を築き守った加賀藩の租「前田利家公とおまつの方」が祀られている神社です。

 いろいろご説明を受けて、歴史認識を新たにした次第です。


※1「梅雨しとど」: 露に濡れている様
※2「神の門」:「神門」のこと



《2026.09.26撮影・投稿》

【 拝殿に 帰厚の額や 豊の秋 】(はいでんに きこうのがくや とよのあき)

 尾山神社の拝殿内には「帰厚=きこう」と書かれた額が掲げられています。

 文字は、中国の古典・論語の一節にある言葉に由来する。

 「終わりを慎み遠きを追えば民の徳 厚に帰す」との意味とか・・・。

 14代加賀藩主・前田慶寧=よしやす)公の時代に行われた卯辰山開拓・整備した際、民衆から「藩主のありがたい徳に帰服する(厚き徳に帰す」という意味を込めて「帰厚坂=きこうざか」と名付けた「坂」があります。

 藩主と領民の絆や先祖への感謝を表す金沢ゆかりのキーワードとなっている。

 豊作を祝う秋祭りが各地で行われる頃となりました。


※1「「帰厚」: 文中説明の通り
※2「豊の秋」: 稲の実りが良い年(又は頃)
※3「帰厚坂」: 現在の「子来坂=こらいざか=ウタス神社横の坂


《2026.09.26撮影・09.28投稿》






【 秋収め 西の茶屋かな 甘未処 】(あきおさめ にしのちゃやかな かんみどこ)

 西茶屋街の南の外れに「甘納豆専門店」があります。

 観光客に人気のあるスィーツの中でも純和風の「甘納豆」を金沢土産に買い求める観光客の多い店が西茶屋街にあります。

 店舗前には開店前から行列が出来ることもしばしば・・・。

 収穫の秋「稲作」の作業も豊作の内にそろそろ田納めの頃となりました。

 辛党が好む茶屋遊びはもちろんのこと、甘党が好む和菓子?「甘納豆」を買い求める地元の客も足を運びます。

 なお、金沢土産が何でもそろう「JR金沢駅」のお店では買うことが出来ないこともあってか終日にぎわっています。


※1「秋収め」: 収穫の全作業を終えること(秋の季語)
※2「甘味処」: 甘いもの(が揃う)所


《2026.09.30撮影・投稿》




【 三味太鼓 合わせる虫や 鉦叩 】(しゃみたいこ あわせるむしや かねたたき)

 金沢の「にし茶屋街」に建つ「西検番事務所」(国登録有形文化財)では芸妓たちのお稽古場でもあります。

 平日の日中滞に三味線や太鼓の音が聞こえてきます。

 この建物は大正11年(1922)に建築されて今も現役で使われています。

 江戸、明治、大正の建築物が建ち並ぶ場所において「洋風意匠」が目を引くシンボル的な存在となっていて観光客が多く訪れます。

 そのお稽古で奏でる「三味太鼓」にまるで合わせているかのように、秋の虫の「鉦叩=かねたたき」の「チンチンチン」と鳴く声が聞こえてきて・・・。

 とても面白い場面に出くわしました。


※1「西茶屋街」「検番」: 先に投稿の文参照
※2「鉦叩」: 「カネタタキ」秋の虫(姿はなかなか見せない)


《2026.09.29撮影・10.01投稿》




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2026年10月02日(金)以降「その66」に移ります