<今日の一枚と一句>「その62(2026.08.05~08.18)」

【 梅雨あがり 蔓のたくまし 軒の影 】(つゆあがり つるのたくまし のきのかげ)
北陸地方の梅雨もようやくあがり、金沢観光の人気スポットのひとつ「ひがし茶屋街」近くにある観音町(旧町名復活)の通りは、江戸時代末期からの町家建築が多く点在する通りです。
「ひがし茶屋休憩館」の隣にある町屋、軒先には数多くの植物が植わっていて、梅雨の期間中に幹回りがひと回り逞しくなった感じがします。
今年の梅雨は例年の雨量よりはかなり少なかったと感じていますが、その間、水やりなど家人のお世話により大切に育てられたのかと・・・。
「カラスウリ」や「筆柿」、「大文字草」など、珍しい草木が逞しく育っていて、外国人観光客が好む撮影スポットとしても人気があります。
なお、この先にある「観音院」の法要(「四万六千日」)が、旧暦の7月9日(今年は8月21日)につとまり、大勢の方がお参りに訪れ、この通りも相当の賑わいをみせてくれます。
ちなみに「蔓のたくまし」という表現は、町屋の静けさの中でそっと息づく生命の勢いを、過不足なく伝える力を持たせたかったので、この表現を用いることにしました。
※1「ひがし茶屋休憩館」: 先に投稿の文参照
※2「観音院」「四万六千日」法要: 先に投稿の文参照
《2026.08.04撮影・08.05投稿》
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【 秋立つや 友を迎えて 菱櫓 】(あきたつや ともをむかえて ひしやぐら)
今日は立秋、猛暑日が続く中でも暦の上では秋となります。
遠く離れている友が金沢に来たので、久しぶりに金沢城周辺を案内しました。
ここを訪ねるのは久しく、「二の丸御殿」が完成する頃まで元気でいることが出来るだろうかと・・・。
ちなみに、「二の丸御殿」の玄関の工事期間は約7年とか・・・。今始まったばかりですが、その工事計画など詳細に紹介するVRが「鶴の丸休憩館」に設置されており、たくさんの方が視聴されています。
外気温は「熱中症警戒アラート」が発表される程高くなっていますが、「立秋」と聴くと、この櫓に吹く風も心なしか少し涼しく感じてきました。
※1「秋立つ」: 「立秋」のこと
※2「二の丸御殿」: 先に投稿の文参照
《2026.08.07撮影・投稿》

【 呼び込みの 声こだまして 残暑かな 】(よびこみの こえこだまして ざんしょかな)
金沢観光の人気スポットの一つ「近江町市場」は飛び石連休初日のお昼前、人混みの多さが際立っていました。
目的の場所に行こうにも、前がつかえていて進むことがままならず、ここは人の流れに身を任せるしかない状態です。
お店からの呼び込み・掛け声があちこちからから聴こえてきて、その声がだんだん大きく”こだま”してきて・・。
先に進めないイライラと、大きな声が更にその場の暑苦しさを増していく感じになります・・・・。
本来ここでの食べ歩きは「マナー違反」ですが、その類のお店エリア外までお客が溢れ出て、まさに「立ち食い」状態。
手持ちの食べ物が自分以外の人に触れない様に注意することが、ここではとても難しい状況でした。
※ 「近江町市場」: 先に投稿の文参照
《2026.08.08撮影・投稿》

【 椿実の 弾ける様を 夢に見む 】(つばきみの はじけるさまを ゆめにみむ)
椿の実が日に日に丸く大きくなって、だんだん赤くなってきました。
その様子は、まるで石榴か林檎みたいに食することが出来る果実の様にも見えてきます。
その時期が来ると、3つほどに弾け飛んで、地面に落ちた種?の様を発見することはあっても、その瞬間を見たことがない。
今年こそははぜひとも見てみたいものだと・・。
ここは「長町観光駐車場」から「武家屋敷跡」方面に向かう観光客が通る場所です。
時々外国人に「この赤い果物はなんだ?」と質問されて・・・その答え方だけは英語で説明できるようになりましたが・・・。さてさて。
※1「椿実」: {ツバキの実」(種?)
※2「夢に見む」: 実際に見てみたいという思いを詩的に昇華してみました
《2026.08.09撮影・投稿》

【 遠花火 打ち場の下や 気にかかり 】(とおはなび うちばのしたや きにかかり)
夏恒例の花火大会、あちこちのエリアで開催されていましたが、そろそろシーズンも終わりかとおもいきや、音が聞こえてきたので表に出てみました。
大きな光の輪が広がり、相当遅れて破裂音が聞こえてきます。
遠方なので、打ち上げ場付近下の様子はこちらから分りませんが、時々激しく光っていて、とても気になります・・・。
夜空を見上げて、遅れて届く音の余韻を楽しむことが出来た時間でした。
《2026.08.09撮影・08.10投稿》

【 爽やかに 目覚めの朝や 夏の富士 】(さわやかに めざめのあさや なつのふじ)
台風の進路が気になり、深夜までTV情報をウオッチしていて、ついうたた寝?したようで、目覚めた時には既に若狭湾から日本海に抜けていました。
夢の中で、夏の富士山を拝みながら伊豆方面を旅している場面が出てきたので少し気になりアルバムを開いてみたところ、9年前(2017年8月)に撮った写真群を発見、当時のコースなど懐かしく見返した次第です。
旅行期間中はとてもよく晴れていて、行く先々に夏休暇を満喫できたことがうかがい知れる笑顔の写真も沢山出てきて・・。
台風シーズンが終わる頃に、また同じコースを辿ってみたくなり、今から計画を練ることにしました。
《2017.08撮影・2026.08.12投稿》

【 盂蘭盆や 少し涼しき 庭の風 】(うらぼんや すこしすずしき にわのかぜ)
お盆でお里帰りの人や、夏休暇?取得の観光客で賑わう「長町武家屋敷跡」に老舗和菓子店のお庭があります。
城下町の風景・風情に良くマッチしていて、四季それぞれ違った顔を魅せてくれます。
この時期から少しずつ外気温が下がり涼しく感じるようになると、お庭に設置された毛氈・椅子に腰かけてお抹茶や和菓子を楽しまれている場面、よく目にします。
今日はまだまだ陽射しが強く、店内で食する方が多かった様ですが、立秋を過ぎたころから庭に吹く風が涼しく感じられるようになってきました・・・・。
※1「盂蘭盆」: 「お盆」の正式名称で、祖先の魂を祀る行事として旧暦の7月15日前後に行われる
※2「長町武家屋敷跡」: 先に投稿の文参照
《2026.08.14撮影・投稿》

【 用水に 日陰を落とす 初秋かな 】(ようすいに ひかげをおとす しょしゅうかな)
金沢市内を流れる用水は55本、総キロ数が150キロにもなります。
ここ「大野庄用水」では、時々水量が調整されることはあるが、比較的水嵩が豊富で、流れは相当早く少し段差がある箇所では白い波をたてていて勢いが良い。
武家屋敷の土塀脇を流れる水面には、まだ残暑厳しい陽射しがまるまる吸い込まれていくようで、しばらく眺めていたが涼しくて飽きない。
16日でお盆休みも終わり、月曜からは日常の生活に戻ることに・・・・・。
※1「大野庄用水」: 先に投稿の文参照
※2「初秋」: 「初秋」「仲秋」「晩秋」と分ける秋のはじめ
《2026.08.15撮影・08.16投稿》

【 武家屋敷 右へ左へ 荻の風 】(ぶけやしき みぎへひだりへ おぎのかぜ)
「長町武家屋敷跡」近くにある「長町公民館」脇の小公園、朝早くから沢山の外国人観光客の団体が通り過ぎていきます。
金沢を訪れる海外からの観光客は、欧米系のリピーターが多い傾向にあります。
そのためか?観光案内板の文字の多くは英文表記が多く採用されていて、この辺りで行き先を吟味しているグループに出会うことが多く、また、あれこれ質問を受けることもあります。
最近、朝夕に感じる風は、間違いなく秋の季節へと向かい始めた感があり、一時の暑さが和らいできたようです・・・。
※1「長町武家屋敷跡」: 先に投稿の文参照
※2「荻の風」: 初秋に吹く風の別称
《2026.08.16撮影・投稿》
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【 天窓に 射しこみ初むる 秋日向 】(てんまどに さしこみそむる あきひなた)
金沢市尾張町は、JR金沢駅から東方向に1.2キロほど離れた辺りから橋場町までの主要道路に沿った町です。
藩政時代は、お城に近いこともあってこの界隈に店を開くことが、ひとつのステータスシンボルでもあったようです。
その当時はここが繁華街・商店街でした。 当時を偲ばせる古い店構えの老舗大店が今に残っていて、訪れる観光客の多くは、思い思いのポーズで写真に収まっています。
暑い暑いと言いながらも、ここ「森忠商店」の天窓には「秋の光」が射し込み始めたように感じた次第です。
※ 「森忠商店」: 創業が天保13年(1842)創業の老舗
《2026.08.18撮影・投稿》
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2026年8月20日(木)以降「その63」に移ります
