<今日の一枚と一句>「その61(2026.07.15~08.02)」

【 飛行機の 空飛ぶ跡や 夏の雲 】(ひこうきの そらとぶあとや なつのくも)
雲の少ない夏空に、空高く飛ぶ飛行機が横切っのたか、飛行機雲となってやがて消えてゆきました。
江戸時代にはこのような雲の出現はなかったはずですが、今の時代では特に珍しくはありません。
この様子を一枚の写真に切り取れば、これも立派なな「夏の雲」の景色として表現できる風景のひとつに・・・・。
今日の金沢は「熱中症アラート」が発せられた一日。
観光客の多くは屋外の冷房の効いた施設を中心としたルートへと変更されたのか、市中の人通りは最近では珍しいほど少なく感じました。
今晩は降雨予報が出ていますので、明日は少し気温が下がることを期待したいところです。
※ 「夏の雲」: 夏の空に出る雲の意(季語:夏)
《2026.07.14撮影・07.15投稿》
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【 大南風 玉泉庵の 昼の刻 】(おおみなみ ぎょくせいあんの ひるのこく)
昨晩から降った強い雨で、草花も一息つけたかなと思っていますが、今日の日中はまたまた真夏日に・・・。
玉泉院丸庭園の昼下がり、蒸し暑さの中、時折吹く風が心地よく感じた今日、訪れる入庭者の半数近くは海外からの観光客。
この暑さをどのように感じているのでしょうか・・・。
「海の日」も近くなりましたが、スッキリと晴れた青空が見られるのはいつになるのかと・・・・。
所用があって暑い最中の登城でしたが、木陰から池泉回遊式の庭園を眺め、心身の癒しを得た瞬間でした。
※1「大南風」: 「おおみなみ」南方の海から吹く暖かく湿った季節風
※2「玉泉庵」: 先に投稿の文参照
《2026.07.17撮影・投稿》

【 うとうとと 覚めて城や 三尺寝 】(うとうとと めざめてしろや さんじゃくね)
鶴の丸休憩館で昼食を採り、涼しく空調の効いた室内でしばしうとうとと・・・。
ふと目覚めると全面に広がる続櫓と橋爪門、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分になりました・・・。
暑い時期の「三尺寝」は、大工仕事の職人が木陰など涼しいところでの(例え短時間であっても)昼寝が、体力回復には良い効果があると言われています。
うだるような暑さの中、この日は少し欲張って歩いた「ぶらり散歩」の午後でした。
※1「三尺寝」: そこらでゴロリと横になっての短い昼寝(夏の季語)
※2「鶴の丸休憩館」「続櫓、橋爪門」: 先に投稿の文参照
《2026.07.17撮影・07.18投稿》

【 用水に なぜか流るる 茄子一つ 】(ようすいに なぜかながるる なすひとつ)
「長町武家屋敷跡」の屋敷傍には「大野庄用水」が勢いよく流れていますが、耳を澄ませば小鳥や蝉の声が聞こえてきます。
人気観光スポットの一つでもあるこの場所ですが、観光客が途切れると、用水の音がとても大きく聞こえてきます。
用水の流れに目をやり暫し眺めていると、少し涼しくなった気持ちになります。その内、小ぶりの茄子がひとつ流れてきました。激しく浮き沈みしながら・・・・。
本来、武家屋敷のお庭を回遊させるための取水口と排水口が設けてありますが、屋敷内で野菜や農機具を洗うことはご法度、ルール違反であるはず。
なぜならば、川上の屋敷でこれに利用すると、川下の屋敷には汚れた水が流れ込むこととなるため。
猛暑日となった午後のひと時の出来事でした。それにしても茄子はどこから・・・。
※1「茄子」: 夏の季語
※2「長町武家屋敷跡」: 先に投稿の文参照
《2026.07.19撮影・07.20投稿》

【 土用芽や 香り届かぬ 影を踏み 】(どようめや かおりとどかぬ かげをふみ)
金沢城の切手門から四十間長屋跡辺りを散歩すると「土用芽」が強い陽射しの中に青々として綺麗です。
散歩道には大きな木の枝葉の影が出来ていて、おのずと歩くルートが定まります。
春、新芽の頃に似た臭いがするのかと思って暫し留まりましたが、暑さの中の草いきれしか感じませんでした。
写真は、左側が「菱櫓」のお堀、右側は「四十間長屋跡」付近です。撮影は午後でしたが、今日は暑すぎ?て人の流れは多くありませんでした。
「熱中症警戒アラート」が出た金沢、止むを得ず外出する時は、水分補給と「涼みどころ」での一服が賢明の様ですね。
※1「土用芽」: 夏の土用の頃に出る新芽
※2「四十間長屋跡」: 先に投稿の文参照
《2026.07.21撮影・投稿》
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【 石垣や 兜光りて 夏の虫 】(いしがきや かぶとひかりて なつのむし)
金沢城の北東方向には「菱櫓」が建ち、その内堀から伸びる綺麗な石垣がこの櫓を支えています。
「算木積み」と称される石垣の角の処理、見事な曲線を眺めることが出来ます。
この方角は「鬼門」に当たることから、「鬼門外し」と称される技(石垣の角を増やす)処理がなされているとか・・・。
しばらく眺めていると「甲虫」が2匹、この石垣をよじ登る動きが見えました。まるで甲冑に身を固めた侍が城壁の点検をしている様にも見えてきて・・・。
涼しい内にと家を出た朝の「ぶらり散歩」で出会った「夏の虫(甲虫)」でした。
※1「算木積み」: 先に投稿の文参照
※2「菱櫓」: 先に投稿の文参照
《2026.07.22撮影・投稿》

【 朝顔や 今朝は夢路か すぼみけり 】(あさがおや けさはゆめじか すぼみけり)
金沢城内にある「金沢城・兼六園管理事務所」の表窓面には、例年グリーンカーテンの役目となる「朝顔」が植えられています。
今朝9時、本来なら開花している様子を見ることが出来ますが、この時間になってもなぜかまだ萎んでいる花姿が多くみられました。
たぶんですが、連日猛暑日が続いている影響?暑さのせいなのかと・・・。
ちなみに、「朝顔」は、現代では「夏」を表現するに相応しい花ですが、「俳句の季語」としては「秋」となります。
人間同様、草花も「水分補給」がとても大事な季節なのでしょうね~。
※ 「すぼみ」: 「すぼむ」「萎える」又は「つぼむ」様子
《2026.07.23撮影・投稿》

【 石垣の 印に古りて 夏蓬 】(いしがきの しるしにふりて なつよもぎ)
金沢城内に今も残る「第六旅団」の建物の傍に「石垣の刻印」を解説するボードが設置されています。
刻印の形には「丸に一文字や十字」「卍印」「田形横に三角」「漢字の中文字」など、どれも興味深くしばらく見入ってしまいました。
どこかの藩からの寄進などを示すものではなく、その多くは「石切り場」の表示であったり「石工」への指示を示すものであったり・・・。
その時代の歴史が刻み込まれた刻印には、遠い昔の物語を秘めているようで・・・。
なお、数日前までは「夏蓬==なつよもぎ)」が伸び長ていたのですが、ここ数日の内に 刈られたようです。
※1「印に古りて」: 「しるしにふりて」=(刻印が)古びている・時を経ているという意味(動詞「古る(ふる)」の連用形)
※2「第六旅団」 : 先に投稿の文参照
《2026.07.25撮影・投稿》
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【 匠塾 極めて庭の 靫草 】(たくみじゅく きわめてにわの うつぼぐさ)
「金沢職人大学校・長町研修塾」(市内長町)には、全国から匠の技を極めるために集まった職人達が学んだ場所です。
この研修塾の悪には、当時の研修生が造った茶室「匠心亭」が今に残されています。
燈籠や珍しい樹木が導いてくれて、暫し暑さを忘れる静寂が訪れます。観光客は、門構えの付近で立ち止まり、古い歴史のあるであろう建屋の前で記念撮影・・・。
最近では、外国人の方々をご案内する通訳のガイドさん達のコースに組み込まれたのか、流暢な外国語で説明された後、建物の奥へと入ってゆきます。
暑い日、打ち水が施された敷石を歩いて行くと、「剣梅鉢」が刻まれた手水鉢?が置かれた先に「茶室」が現れました。
※1「匠熟」: ここでは「金沢職人大学校・長町研修塾」のこと
※2「靫草」: {ウツボグサ」=「羽壷(うつぼ)」=花穂が矢を入れる道具に似ていることからの命名されたとか
《2026.07.27撮影・投稿》

【 百日紅 見事なりけり 散歩道 】(さるすべり みごとなりけり さんぽみち)
「令和八年熊本地震」発災による被災地域にお住いの皆さまに対し心からお見舞い申し上げます。」
晴れた日には毎日出かける「ぶらり散歩」、あちこちに咲く草花が、暑さと歩行の疲れを癒してくれます。
いつも通るの道に植林の高木、ひときわピンク色が綺麗な花「百日紅」が今が見頃です。
この花は、この時期に咲く他の花に比較して、とても長く咲いていて、暑い最中でも出かけるのが楽しくなります。
※「百日紅」: 花期が長いことから付けられた名前とか、ツルツルと滑りやすい木肌から「猿も滑る木」とも
《2026.07.26撮影・07.29投稿》
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【 城櫓 七月尽の 風静か 】(しろやぐら しちがつじんの かぜしずか)
金沢城にはたくさんの櫓や櫓跡があります。見学できる櫓「五十間長屋」に入館しました。
外気温は30度を超える暑さですが、櫓の中は特に冷房設備がなくとも、高い位置にあることからか、外から入ってくる優しく吹く風の影響か、とても心地よき環境下で見学することが出来ました。
季節の移り変わりは激しく、まだ梅雨が明けていない中ですが今日で七月も終わり、明日から8月です。
まだまだこれからが「夏本番」・・・・体調管理に気を付けながらこの夏を乗り切りたいと思います。
※1「城櫓」: 写真に写る「櫓」は、奥が「菱櫓」一番高く見えるのは「 「五十間長屋続櫓」、一番手前は「橋爪門」です。
※2「七月尽」: 7月の最終日
《2026.07.31撮影・投稿》

【 真夏日や ゆがみて見ゆる 菱櫓 】(まなつびや ゆがみてみゆる ひしやぐら)
暑い一日となった金沢市内、少し高台に位置する「金沢城」を訪ねました。
「菱櫓」はその名の通り「菱型(80度×2+100度×2)」に設計・施工された櫓です。この櫓に初めて出会ったときには、どこかゆがんで見え、自分の目がおかしくなったのかと。
はたまた、ひょっとすると暑さのせいかとも~などと思った次第です。 もちろん今では、その見事な造りに驚きはすれども、勘違いすることはなくなりました。
今日から八月、まだ2カ月程度は暑い日が続くのでしょうか?・・・・・・ね。
※ 「菱櫓」: 先に投稿の文参照
《2026.07.31撮影・08.01投稿》

【 糸とんぼ 迷ひ来りて 自在鉤 】(いととんぼ まよひきたりて じざいかぎ)
北陸地方の梅雨明けが待たれるところですが、このままの降雨量であれば、例年に比べるとかなり少なくなるのではないかと・・・。
あと四日もすれば「立秋」時候としては「秋」となりますが連日の真夏日、実感がわきません。
金沢観光の人気スポットの一つ「ひがし茶屋街」の近く(観音町)にある「休憩館」は、江戸時代末期に建てられた典型的な「町屋建築」です。
ここには金沢市の観光ボランティアガイド「まいどさん」が常駐していて、申し出ると周辺を無料でガイド案内をしてもらうことが出来ます。
この施設に入り一休みしていたところ、一匹の糸トンボが建物内を一周したのち「自在鉤」にとまりました。
建物の雰囲気と囲炉裏に自在鉤と鉄瓶、畳の間や縁側、階段下に設けられた「箪笥=箱階段?」など実際に見ることが出来、古き町家の雰囲気を楽しむことが出来ました。
※1「自在鉤」: 囲炉裏の上から吊るして鉄瓶などをかけて使う時の高さを自由に変えることが出来る仕掛け
※2「「ひがし茶屋休憩館」「金沢市観光ボランティアガイド「まいどさん」: 先の投稿文参照
《2026.08.02撮影・投稿》

2026年8月5日(水)から「その62」に移ります
