<今日の一枚と一句>「その60(2026.06.27~07.15)」

【 梅雨晴れの 加賀のお城や 花ゆれて 】(つゆばれの かがのおしろや はなゆれて)

 金沢城公園の庭にはピンクの花が咲き、時折吹くやさしい風に揺れています。

 梅雨の晴れ間ですが、特に蒸し暑さもさほど感じることのない午後のひと時の散歩・・・心が安らぎます。

 太平洋側を進む2個の台風が、東海、関東沿岸に接近する予報が気になる所ですが、北陸地方への影響はあまりないようですね・・・・。

 しかし、関東・東海・近畿地方からの旅行客が外出や旅行計画を変更することもあってか、通常期の土日に比べて入城者数は少ないように感じました。

 台風に係る被害が少ないように祈るばかりです。


※1「梅雨晴れ」: 「梅雨」の中休み、晴れ間
※2「加賀のお城」: 金沢城



《2026.06.27撮影・投稿》




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【 籐椅子や 出格子{でごうし奥に 老舗かな 】(とういすや でごしのおくに しにせかな)

 江戸時代末期に創業(寛永二年)の老舗菓子店「落雁の諸江屋」さんです。

 屋根に「菓子」と書かれた大看板と「出格子」が歴史を重ねた風格のある建屋として維持されています。

 この辺りは「旧三間道=さんげんみち」であったことを示す石柱が建てられていますが、公的に設置されたものではなく私的に設置されたもの」とか(昭和42年9月に町名変更となり「野町」となるが、「旧町名」を残しておくために設置されたのか?)

 ちなみに「三間道」の名前の由来は、このエリアには「町家2軒と足軽屋敷1軒」の建屋が併せて3軒あったことからと、ものの本に書かれています。

 現在の店舗は「野町大通り」に面した場所にありますが、写真の建屋はそれ以前のお店?工場?だったのかと想像します。

 午前中の曇り空から午後は晴れて太陽が眩しくサングラスをかけての「ぶらり散歩」今日も城下町の「新たな発見」に出会った次第です。


※1「籐椅子」: 「籐」で編んだ椅子(季語:夏)
※2「出格子」:「でごうし」は防犯・彩光・通風・商いの場を兼ねた伝統的建築方式


《2026.06.28撮影・投稿》

 

【 本丸に 尾張の殿が 籠枕 】(ほんまるに おわりのとのが かごまくら)

 名古屋城本丸御殿を訪ねてから早いもので、二週間が過ぎました。この日も暑い一日となりましたが、御殿内には所々に空調設備が設置されていて、快適な空調の中で説明を受けました。

 現代は当時に比べて相当気温が高くなったとはいえ、藩政時代の夏もさぞかし暑かったのではないかと・・・。

 クーラーのない時代、いくら殿さまといえども我慢して「寝苦しい夜」を過ごすことも多かったのではないかと思いました。

 特に「電気蚊取り器」もなく「蚊帳」を吊って対策をすれば風通しが悪くなり・・・・。精々「風鈴」と「団扇」と「打水」などで少しの涼を求めていたのかなと想像が膨らみました。

 金沢城においても「二の丸御殿」再現に向けての工事が既に始まっていますが、完成のあかつきには同じようなことを想い出すのではないか・・・・と。


※1「籠枕」: 竹や籐で編んだ枕(夏の季語)
※2「蚊帳」: 「かや」と言い、蚊などの虫が寝ている人に近づかないように布団の周囲を囲う網状の布で作られた覆い


《2026.06.12撮影・06.29投稿》






【 菅抜や 拝殿までの 風涼し 】(すがぬきや はいでんまでの かぜすずし)

 金沢市内にある「神明宮」=お神明さん」に、「茅の輪」が設置されていて、今日30日は「大祓い」と記載された貼り紙がしてありました。

 「茅の輪潜り」をした後拝殿に向かうと、とても爽やかで「涼しい風」を感じました。今日の市内の気温は高く、30℃近くになるとの予報でした。

 昼食を済ませた直後でもあったことからか、汗がとまらないほどの暑さの中でしたが・・・・。

 市内各地の神社にも「茅の輪」が設置されています。明日は「氷室の日」として関係行事等の多い 日となりますが、7月の初日くらいは涼しいところで「英気を養う日」として、エアコンの効いた部屋で読書などして静かに過ごすことにします。


※1「菅抜き」: 「夏越の禊のひとつ」として「茅の輪」を設置する社も多い(けがれを払う儀式?)
※2「神明宮」: 先に投稿の文参照
※3「氷室の日」:毎年7月1日(先に投稿の文参照)


《2026.06.30撮影・投稿》




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【 いもり坂 杖に日傘は 短けり 】(いもりぼり z5にひがさは みじかけり)

 尾山神社から、金沢城への最短登城口は、「玉泉院丸庭園」の左側に設置の木製階段を利用する方法が一番近くて便利です。

 しかし、「能登半島地震」の影響・安全確保の見地から、現在は「いもり坂」の勾配のきつい坂道を登り城内に入る方法を余儀なくされています。

 この坂道の勾配は、相当きつく、健脚の方でもかなりしんどい道です・・・。

 今の季節「日傘」をさすご婦人方も多く見かけますが、これを杖代わりに出来たら少しは楽になるかと思いますが、雨用の傘とは異なり、日傘は少し短くて、杖の代用とはなり得ません・・・・。


 所々で休みながらゆっくりと登り、眼下の眺望「玉泉院丸庭園」を眺め楽しんでは如何でしょうかね。



※1「いもり坂」: 先に投稿の文参照
※2「玉泉院丸庭園」先に投稿の文参照
※3「日傘」: 夏の季語


《2026.07.01撮影・投稿》




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【 見附島 愛を届けて 梅雨半ば 】(みつけじま あいをとどけて つゆなかば)

 2024年(令和6年)の元旦に発生した「能登半島地震」で崩れ、痛々しそうな「見附島(別名:軍艦島)」を背景にして「えんむすびーち in SUZU」のLOVEモニュメントが設置されました。

 インスタ映えのする撮影スポットは、再び多くの人々が訪れ「愛や絆」を象徴する場所として「ポケモン・ウィズ・ユー財団」が復旧・復興、特に「観光振興」の一環として設置したモニュメントで、今、話題となっています。

 ハートマークの後に立って撮影する人達の後方には、痛々しいまでの姿へと変貌した島が見えます。

 赤い「LOVE」の文字とハートの輪の中に立つポケモン・ニンフィアが、復興への希望と優しさを感じさせてくれます。

 季節は梅雨半ば、崩れた岩肌に雨が落ち、曇り空の下でも島は静かに立ち続ける。

 訪れる人の足音、写真を撮る手、祈る心それらすべてが「愛を届けて」いるように見えてきました。

 ちなみに、「能登空港」は、「のとポケモン・ウィズ・ユー空港」と空港名が変更されて、世界初「ポケモン」の名を冠に付けた空港としても注目を集めています。

 ※この写真は現地を訪れたA.Oさんから提供して頂きました。


※ 「見附島」:見た目が「軍艦」の様に見えたことから、「軍艦島」と呼ばれています。


《2026.07.02撮影・07.03投稿》




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【 凛と立つ 桔梗に似たり 袴の子 】(りんとたつ ききょうににたり はかまのこ)

 金沢城内に紫色の桔梗の花が次々と咲いてます。 蕾も沢山あり、この後もまだまだ楽しめます。

 幼き男の子が羽織袴姿で橋爪門を出てきたので、映画か何かの撮影かな・・・・と。

 「七五三」には時期的にはまだ早いことから不思議に思っていると、どうも結婚式の前撮り??。

 新郎新婦と共に家族揃っての写真撮影となったようで、この後城内の一角に並び始めました。

 子供は紫の袴姿だったので、思わず「桔梗の花」に似てる~と思った次第です・・・。

 皆さまおめでとうございます。末永くお幸せに!!


※「桔梗」: 多年生草本植物(7~9月に咲く)


《2026.07.03撮影・07.04投稿》






   

【 登城口 甲冑着けて 夏蜻蛉 】(とじょうぐち かっちゅうつけて なつとんぼ)

  金沢城への登城口、「甚右衛門坂」を登り切った辺り、石垣近くの緑葉に羽を休めている「シオカラトンボ」を見付けました。

 スマホカメラの望遠機能の限界で、少しぼやけた画像となりましたが、よく見ると「甲冑に身をかためた侍」の姿にも見えてきて・・・。

 「トンボ」は秋の感がありますが、夏の季節にも多種類の姿を見掛けます。

 季語としては「秋」とされ、俳句の世界では「夏蜻蛉」という表現はあまり見かけませんが、(ここはルールを無視??して)「夏蜻蛉=ナツトンボ」として詠むことにしました。

 金沢城の歴史と自然が交わる“静の力”が宿っているような気がして、まだ数枚撮りたかったのですが、直ぐに飛び立ってどこかに消えてしまいました。

 ちなみに「シオカラトンボ」(雄)は成長すると青白い粉をまとうため「シオカラ(塩辛)トンボ」と呼ばれ、雌は「麦わら(ストロー)トンボ」と呼ばれ、黄色に黒の斑点模様が見られます。


※1「甚右衛門坂」: 先に投稿の文参照
※2「甲冑」: 侍が戦の時「鎧=ヨロイ、兜=カブト」で身を守るための武具


《2026.07.05撮影・投稿》





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【 空模様 花にうつろう 七変化 】(そらもよう はなにうつろう しちへんげ)

 金沢城新丸広場の階段を降りようとすると、今が盛りと咲く「ガクアジサイ」が綺麗です。

 しばし目を凝らしてみていると、小さな虫や蟻達がせっせせっせと働いています。(たぶんですが)蜜を収穫して巣に運ぶのか、今はたまたま昼めしを食するために訪れたのか・・・。

 北陸の梅雨はまだ明けてはいないものの、このまま推移すれば「空梅雨」として記録・報じられることになるかも知れません。

 今日の天気予報では、午前中傘マークが点いていたにも関わらず、午前午後とも一滴の雨も降りませんでした。

 「台風情報」では、またまた南方方面に影響を及ぼすことが懸念される「進路予測」が出てきました。そろそろ梅雨明けの発表をと期待する時期となりました。


※1「空梅雨」: 梅雨の時期にも関わらず、比較的雨量が少ないこと
※2「うつろう」: {移ろう」又は「映ろう」と書き、時とともに変化すること
※3「七変化」: 「紫陽花=アジサイ」のこと


《2026.07.05撮影・07.06投稿》




 

【 七夕や 土塀の内に ジャズ流れ 】(たなばたや どべいのうちに じゃずながれ)

 金沢市尾山町界隈のあちこちに、土塀囲いのお屋敷が点在します。

 七夕の夕方から気の合う友人たちとの飲み会が近くに開催されるまでまだ間があったので、辺りを散策しました。 

 土塀の外まで聞こえる軽快なリズム、JAZZの曲が流れてきました。これまで近くの通りを散歩したことはありますが、初めて「レコード盤・演奏のJAZZ」が聴けるお店看板が目に入りました。

 もっぱらJAZZ音楽が好きなものとしては、「一度訪ねてみたい店リスト」の最優先としてメモりました。

 金沢の小さな小路を歩くと今日の様にいろんな大発見に遭遇します。まだまだ知らない「金沢の街」のことを想像して「ワクワク感」が増した黄昏時でした。


《2026.07.07撮影・07.08投稿》




 

【 青き空 梅雨まだ明けず 寺の鐘 】(あおきそら つゆまだあけず てらのかね)

 北陸地方の梅雨明けは、7月半ばから下旬になるとで天気報士が伝えていました。

 空は青く、気温も真夏日が連日続いている金沢市内、 「三寺院群」の一つ「寺町寺院群」には70カ寺ほどのお寺さんが集まっています。

 この辺りを散歩すると、どこかのお寺の鐘の音が聞こえてきました。金沢のお盆は7月15日で、お墓の掃除も行き届いてお参りを待つだけ・・・。

 いつ聞いても「梵鐘の響き」は心地よき音色で、改めて自分は純粋な日本人の心が宿る・・・・と。


※1「寺町寺院群」: 先に投稿の文参照
※2「梵鐘」: お寺の「鐘楼」に吊るされた青銅製の鐘


《2026.07.11撮影・投稿》






【 夏の日や 去年の旅も 汗ばみし 】(なつのひや きょねんのたびも あつばみし)

 去年の今頃は、ベトナムのダナンに旅していました。思い出すと、どこに行ってもとにかく蒸し暑かったということが頭を過ります。

 日本の梅雨の頃は「蒸し暑い」というイメージがありますが、ここダナンの比ではありません。食欲がなくなるほどに汗を流したことが原因なのか、好みの食材が出なかったことが原因なのか・・・。
 
 今日の金沢も湿気が多い梅雨明け前のすっきりしない一日、エアコンの効いた部屋で去年の旅の写真アルバムから一枚をUPしました・・・。


※1「汗ばみし」: 古語の連体形 現代の「汗でじっとりしている」「汗ばむような」の意
※2「写真の建物」 : 「ベトナム・ダナン市庁舎」(地上34階建、地下2階建て)


《2025.07.10撮影・2026.07.13投稿》 

                                                                                                  

【 風鈴と 鼓音して 茶屋の街 】(ふうりんと つづみおとして ちゃやのまち)

  連日真夏日の続く金沢市内、にし茶屋街の昼下がりには歩く人の姿もいなくなりましたが、恒例の「ぶらり散歩で歩いてみることに・・・。
 
 「検番」の前にさしかかると、二階から「鼓と三味線」の音色に交じってどこからか「風鈴」の音が聞こえてきました。

 毎年この辺りを散歩する時には、ここ「検番」を被写体として「パシャリ!」ます。


※1「茶屋の街」: ここでは金沢三茶屋街の一つ「にし茶屋街」のこと
※2「検番」: 先に投稿の文参照


《2026.07.14撮影・投稿》




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2026年7月15日(水)から「その61」に移ります