<今日の一枚と一句>「その56(2026.04.22~05.05)」

【 内堀や 逆さ櫓と 躑躅かな 】(うちぼりや さかさやぐらと つつじかな)
金沢城の城内に咲く躑躅が見頃となりました。「五十間長屋」から「続櫓」と「橋爪門」まで隙間なく植えられた花(ツツジ)。
赤、白、混色・・・の色合いが素晴らしく、また、水面には今日は波紋が起きていなかったこともあって、「逆櫓=さかさやぐら」の映え姿が見えました
週半ばであるにもかかわらず、沢山の入城者数・・・。兼六園も入園者数が多く、まさに肩が触れるぐらいの感・・・。晴れて気温も上がり、半袖短パンスタイルの外国人も多く見られました。
このツツジが終わる頃になると、兼六園には「菖蒲=あやめ」「杜若=かきつばた」の花達が笑顔で迎えてくれることでしょう。
※ 「続櫓・橋爪門」: 先に投稿の文参照
《2026.04.22撮影・投稿》

【 彩を添え 皐月躑躅や 三の丸 】(あやをそえ さつきつつじや さんのまる)
金沢城の搦手門(石川門)を潜ると、左手に鮮やかな濃いピンクの花が迎えてくれています。
毎年この時期にこの場所に咲くので定点撮影の場所として訪れていますが、「サツキ」か「ツツジ」か判断が付きません。(立入禁止区域)
サツキとすれば季節的に少し早咲き過ぎるかとも思います。躑躅とすれば花の付き方が多くてしっかりとしている感があって・・・。
いずれにしても、城本来の役目から殺伐としたイメージを持つ「三の丸」に綺麗な花、「彩を添え」られていて心が和みます。
今日はあいにくの雨模様の天気予報となりましたが、それでも沢山の入城者が訪れることでしょう。
※1「皐月躑躅」: よく似た花名の曖昧さ・美しさ、いずれにしても美しいの意
※2「三の丸」: 金沢城公園三の丸のこと
《2026.04.22撮影・04.23投稿》
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【 関山や 堀跡越しに 城の門 】(かんざんや ほりこしあとに しろのもん)
桜の季節は終わりましたが、兼六園側の道路越しに「石川門」付近を眺めると、手前には「関山=カンザン」遅咲きの桜が綺麗に残っていました。
石川門や周辺の石好きを中心としてカメラ撮影する場合、兼六園の入り口「桂坂口」からか、又は「石川橋」からの画角が最高だと今まで思っていましたが、今日は「新たな発見」となった・・・・でしょうか?
望遠レンズで捉えると、花・石垣・櫓がとても近くに見えますが、実はの間に「百閒掘」と称されたお堀が存在していました。
今は道路として利用されていますが、当時は180mを超える「外堀」で、その当時を写した写真と説明書きが「石川橋」の兼六園側に近い方に設置されています。
兼六園にも立ち寄りましたが、「藤棚」がそろそろ見頃に近いかな??と・・・・。ひょっとすると、ちょうどGW辺りが一番の見頃となるかも(私見)知れませんね。
※1「関山」: カンザンと言うが、別名「セキヤマ」とも、遅咲き八重桜
※2「城の門」: ここでは「石川門」のこと
※3「桂坂口、石川橋」: 先に投稿の文参照
《2026.04.24撮影・投稿》


【 兼六も 金沢城も 春の段 】(けんろくも かなざわじょうも はるのだん)
ゴールデンウイーク、長期休暇を楽しむ国民的イベントの多くが各地で催されます・・・。
ここ金沢の「兼六園」「金沢城」でも毎年恒例となった「ライトアップ」昼の表情とは異なった幻想的な景観を楽しむことが出来るUP写真や時間帯が「案内板」に記されていました。
躑躅が満開となる頃の名園や、城のお庭にも沢山の色合いを競うかのように咲く草花も準備が整ったようです。
この催しは「無料」で体験できます、国の内外から金沢観光に訪れた方はぜひぜひ実際の光景を見て頂きたく、お薦めスポットのひとつとしてとしてお知らせする次第です。
※ 「兼六」: 「特別名勝兼六園」のこと
《2026.04.24撮影・04.25投稿》

【 朝燕 つがい寄り来る 茶屋の軒 】(あさつばめ つがいよりくる ちゃやののき)
金沢観光の人気スポット「ひがし茶屋街」、夜明けとともに燕が飛び交い、巣作り(宿)探しに忙しいのかと・・何度家人が追い払っても次々と飛来します。
茶屋街の建屋はあまり変動はしないため、生まれ育った巣に戻ることはあるそうですが、そこに生まれて巣立ったことのない全く新しいペアが、以前の巣を活用することは希だとか。
中古マンションではなく新築マンションとして造る巣の場所探しなのかと・・・。
朝夕はよく見かける燕ですが、日中滞はあまり見かけなくなります。(昼寝の時間??)
ここしばらくの間、巣作りと子育てに忙しい燕が今年もやってきた「ひがし茶屋街」の春から夏に季節が移り変わる頃にみられる風物詩・・・今日の「ぶらり散歩」でした。
※1「朝燕」: 人が住みつく場所は安全で繁栄している証拠だとして「燕」が巣を作るのはその家に運や福があるから(朝から縁起が良い)とされた
※2「茶屋の軒」: ここでは「ひがし茶屋の軒下」の意
《2026.04.26撮影・投稿》

【 昼下がり ゆるる時あり 桜草 】(ひるさがり ゆるるときあり さくらそう)
20℃を超える気温と青空に恵まれた金沢市内に在する「東山河岸緑地」(小さな公園)にキッチンカーも出店しているなか、芝生の上に置かれた様々な椅子やテーブルに腰かけて、気の合った友人たちの会話が弾んでいるようでした。
この小公園は、「ひがし茶屋街」の浅野川沿いに設置されていて、いつも清掃が行き届いたトイレ(多目的トイレもあり)も供えられていて、屋根付きのベンチもあります。
この付近にある住宅のお庭には「芝桜」や「桜草」「躑躅」など春の花が綺麗に咲いていました。
茶屋街散策で少し疲れた時や仲間との待ち合わせ場所としても利用されているようです。
※1「ひがし茶屋街」: 先に投稿の文参照
※2「桜草」: プリムラ、桜に似た薄紅色の花をつける。種類が多く紅、濃紫、黄、絞りもある
《2026.04.26撮影・04.27投稿》
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【 鶯や 能登に届けと 声便り 】(うぐいすや のとにとどけと こえだより)
ひがし茶屋街にまだ現役の丸型ポストがあります。毎日郵便関係の車両が「ポスト収集」しています。
このポストには能登半島地震からの一日も早い復興を願って、ハートマークに「能登のために 石川県」と書かれたシールが貼られていました。
とても良い天気になり、あちこちから鳥の囀りが聞こえてきました。鶯の鳴き声が混ざり、幼鳥が鳴き方の練習なのか?鳴き方が、まだぎこちなくて、クスリと笑いそう・・・しかし、心が和みました。
知ってか知らずかわかりませんが、自分には「能登がんばれ!!」と鳴いている様に思え、とても心に響きました。
※1「ひがし茶屋街」: 先に投稿の文参照
※2「ポスト収集」: 正式には、専門用語では「開函 作業」と言うとか
※3「鶯」: 春の季語
《2026.04.26撮影・04.28投稿》

【 石楠花の 会釈を受けて 城に入る 】(しゃくなげの えしゃくをうけて しろにいる)
ゴールデンウィークの初日、金沢城に入る人の数は普段の数倍にも達するほど・・・。欧米系の外国人が6割以上を占めた感がありました。
城内のあちこちに植えられたツツジが満開で、ここ「二の丸」辺りでは「石楠花=シャクナゲ」の開花も始まりました。
写真では、ほぼ中央に「極楽橋」と言う名の橋が架かっています。これは城内では珍しい名となる設備です。
もともとこの場所は「加賀一向一揆」の拠点であった「金沢御堂」があった場所で、その当時の名残となる橋名とか。
「二の丸御殿再建」工事の中、「石楠花の会釈」を受けて城内散策を楽しんだ次第です。
※1「石楠花」の花言葉: 「威厳」「荘厳」「危険」「警戒」が主なもの
※2「極楽橋」: 先に投稿の文参照
※3「加賀一向一揆」: 本願寺(一向宗)門徒、国人、農民らが守護「富樫政親」を倒し、加賀一国の自治支配を行った(1488年~約100年間)一向一揆を指す
《2026.04.29撮影・投稿》
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【 内堀の 影も染めゆく 躑躅かな 】(うちぼりの かげもそめゆく つつじかな)
金沢城三の丸から「五十間長屋」や「鶴丸倉庫」辺りの城壁を眺めれば、今が盛りの「躑躅」がとても綺麗に映えます。
撮影の方向性を工夫すれば、内堀の水面にツツジを映り込ませることは出来るものの、「続櫓」や「橋爪門」を取り込むことが出来なくなります。
画角そのものよりも、人が感じた瞬間を「俳句」に切り取ればそれで良いか・・・・と。
城内は例年に比べると気温が低めに推移するとのことで、散策には一枚多めの装いが必要かと思います。
※「五十間長屋」「続櫓」: 先に投稿の文参照
《2026.04.29撮影・04.30投稿》

【 武者窓や 五月の雨に まだ寒し 】(むしゃまどや さつきのあめに まださむし)
五月の初日、市内中心部ではメーデーでしょうか?拡声器越しに大きな声が響いていました。
長町武家屋敷跡にはたくさんの家並みが続き、中級武士の門構えや家構えが残り、当時の様子を垣間見ることが出来ます。
今日の天候は時折強く降る雨、不安定な気象状況となりましたが、それでも毎年のGWと変わらない人出・賑わいを感じることが出来ました。
「武者窓」は武家屋敷の内側から外の気配を監視するための窓で、形態・造りは種々ありますが、現代の様に窓ガラスなどない時代、その機能を保つために精々簾程度の覆いはされていたと思われるが、いわゆる「吹き曝し」状態・・・・。
監視を怠ることは出来ないにせよ、その役目に就いた侍?にとっては、この時期の雨、まだまだ寒く、これが一番の敵だったのではないか・・・・と思いましたが・・・。
※1「武者窓」: 文中記載のとおり
※2「五月の雨」: 「五月雨(旧暦、今の6月頃)」と区分けするために「五月の雨」とした
《2026.05.01撮影・投稿》

【 城出でて 振り返え見れば 躑躅かな 】(しろいでて ふりかえみれば つづじかな)
金沢城の北西に位置する「裏口門跡」の立て札、今は該当する門跡は見当たりませんが、ここに門があったことが標されていました。
城内にある「国の重要文化財」や再現された建屋などを十分満喫して帰路につくと、なぜか皆一度は振り返る場面に出会います。
そこには赤、ピンクの色をとても綺麗に魅せる「ツツジ」が咲き誇っています。ふと視野に入るのか、振り返って感嘆の声・・・思い思いのポーズで記念写真を撮る姿が・・・。
本格的にGWの真っ只中、いろんな思い出が出来たことでしょう~。
※ 「国の重要文化財」: 「石川門」「鶴丸倉庫」「三十間長屋」の3つ
《2026.05.02撮影・投稿》

【 ぎこちなく 鶯鳴きて 成学寺 】(ぎこちなき うぐいすなきて じょうがくじ)
金沢市野町1丁目にある「成学寺=じょうがくじ」は浄土宗のお寺です。
宝暦五年(1755)松尾芭蕉翁追悼のため、俳人「堀 麦水=ほりばくすい」とその門人が「秋日塚」、「あかあかと 日は難面(つれなく)も 秋の風」という一句を刻んだ碑が残っており、これを記した「立札」と石塚を見ることが出来ます。
芭蕉翁は金沢に10日以上滞在し、奥の細道を含め道中に10日以上同じ地に留まったのは、岐阜の大垣とここ金沢の二か所のみとか・・・・。
「芭蕉公翁の歩いた道をたどる旅」とかのキャッチフレーズで「成学寺」を訪れるツアーの団体客や小グループでお参拝する場面も多くあります。
今日ここを訪ねた時、まだ鳴き方がままならない?数羽の鶯が、それぞれに鳴き比べをしているかのように、節回しや発生声のトーンが異なって聞こえて・・・。
石に刻まれた文字は既に風化が進み、判読がかなり難しくなってきてはいますが、歴史散歩の一つに加えてみてはいかがでしょうか・・・。
※1「堀 麦水」: 江戸時代中期の俳人(金沢出身)松尾芭蕉を理想とする「蕉風」へ立ち返ろうとする動きを強く唱えた人物
※2「成学寺」: 浄土宗のお寺で「寺町寺院群」に属する
《2026.05.03撮影・投稿》


【 幾年の 大橋ありて 五月雨 】(いくとせの おおはしありて ごがつあめ)
金沢市内を流れる大きな川は、犀川(男川)に架かる「犀川大橋」と浅野川(女川)に架かる「浅野川大橋」です。
ここ数日の雨で水嵩が増し滔々と流れる川水をものともせずに、人や車の往来を架橋から百年以上見守り続けてきた大橋、これまであまり意識はしなかったがファインダー越しに覗き込むと、橋名の文字が右から左方向に書かれていて・・・・。
ちなみに、「犀川大橋」は令和六年七月に百年を迎えたことで、照明機器がリニュアルされており、去年の年間スケジュールでは、8月9月を除き「カラーライトアップ」がされてきました。
今年は如何様なカラーバリエーションで魅せてくれるのか・・・楽しみです。
※1「五月雨」: 「さみだれ」として用いるには(旧暦など)無理があったので「ごがつあめ」とした
※2「大橋」: 二つの大橋を示すが、ここでは「犀川大橋」のこと
《2026.05.03撮影・05.04投稿》
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【 三の丸 思ひ思ひの 立夏かな 】(さんのまる おもいおもいの りっかかな)
今日五月五日は「こどもの日」、金沢城には子供連れ(ファミリー)が多く、通常期にはみられない入城者数・・・三の丸緑地には、テントが並び、フードコート菓子類の販売と共に、趣向を凝らした催し物が披露されていました。
午前中、子供を中心とした参加型のゲームやクイズの他、美女の舞(洋舞)など、大人向けの出し物もあって、GWの終盤に人それぞれの楽しみ方で「立夏」の日を満喫したようです。
外国人観光客から質問されましたが、「いつもこのようなイベントを開催しているのか?」と
、もちろんGWだからの催し物であることを説明しましたが、「GW}の説明には苦慮しました。
「プロの舞い」だと納得できる踊り・・・それぞれに思い思いの一枚が撮れたのかと・・・。
※1「三の丸」: 金沢城の石川門を潜った所の緑地「三の丸緑地」のこと
※2「思ひ思ひ」: 「人それぞれが思い感ずる」ことの意
※3「立夏」: 2026年は5月5日
《2026.05.05撮影・投稿》
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2026年5月6日(水)から「その57」に移ります
