<今日の一枚と一句>「その50(2026.01.28~02.10)」


【 搦手の 門壁白し 雪化粧 】(からめての もんかべしろし ゆきげしょう)
金沢城の搦手門(石川門=裏門)は、兼六園から続く「石川橋」を含めて白銀色一色・・・歩いていると「ホワイトアウト」になりそうなくらいの積雪がありました。
もともと「海鼠壁=なまこ壁」といわれる特徴のある城壁で囲まれていて、白い城というイメージはありますが、今冬の記録的な降雪により、城全体が「雪化粧」したかの様な白さが目立ちます。
観光客(入城者)の九割は外国人で、「タイ」「フィリピン」「オーストラリア」「台湾」「香港」「イギリス」等沢山の方が冬景色を楽しまれたようです。
「タイでは雪が降らないので、とても綺麗な景色に満足している」との声も聴かれました。
今週も「集中的短期型」となる降雪が予想されることから、落屑、転倒・転落や交通事故に十分気を付けて楽しんでもらいたいと思います。
※1「搦手門」: 城の裏門を表す
※2「石川橋」: 先に投稿の文参照
※3「海鼠壁」: 先に投稿の文参照
《2026.01.25撮影・01.28投稿》

【 雪折れを 助ける風あり 城の松 】(ゆきおれを すけるかぜあり しろのまつ)
兼六園には約8200本の樹木があり、「特別銘木」に区分される木が19本、重要な「名木」が55本、樹齢100年以上の「古木」が354本、その他の「景観木」が約7770本とガイドブックに書かれています。
金沢城内にも多くの樹木がありますが、兼六園に比べたら「雪吊り」が施された木は希で、今冬の様な降雪量が多い年は、「雪折被害」が出ます。
「河北門」傍の松の木には、かなりの雪が積っていて、今にも折れそうな感じがするほど垂れ下がってしまいました。(「雪吊り」はされていませんでした)
しかし、気温が上昇したり枝を揺らすほどの風が吹いたりすると、「ドサっ!!」と大きな音とともに「雪塊」が落ちて、枝がもとに戻ります。
まさに「捨てる神あれば・・・拾う神・・・」ですね。
※1「雪折」: 雪の重みで木の枝や幹が折れること(季語:冬)
※2「河北門」: 先に投稿の文参照
《2026.01.25撮影・01.29投稿》

【 寒梅の 咲の具合を 口伝かな 】(かんばいの さくのぐあいを くでんかな)
特別名勝「兼六園」には「梅林」があります。地元のTVニュース(1月13日頃の放送)で、「早咲きの梅が開花した」ことを伝えました。
関東方面の梅の名所では、既に1月上旬には開花したとの便りが届く中、入園券発行機前に並んだ観光客(仲間)同志で「兼六園の梅」の開花時期についての話しが聞こえてきました。
入園券を渡す際、誰かが係員に訪ねたようで、後方に並んでいる人たちに届くような大きな声で「早咲きの梅はひょっとすると観れるかも~」と伝えました。
例年、見頃となる時期は、2月上旬から3月中旬頃までと、比較的長く観賞することが出来ますが、今期はどうでしょうかね・・・・楽しみです。
※1「特別名勝」: 先に投稿の文参照
※2「口伝」: (文字にせず)言葉で伝えること「くちづて」とも
《2026.01.27撮影・01.30投稿》

【 侘助や 武家の屋敷に 人のなき 】(わびすけや ぶけのやしきに ひとのなき)
1月も今日で終わり、明日からは2月です。土曜日の武家屋敷跡を訪ねる人の数はとても少なく、雪を被った塀垣屋根と「薦掛け」が去っていく正月(1月)を惜しむかのようです。
ちらちら雪は時々降るも、少し落ち着いた気象状況に安堵した一日でした。
ちなみに「侘助」とはツバキの一種で小ぶりで一重先の花が半開き・筒状に咲くのが特徴とか・・・。
また、雄しべが退化して花粉がなく実を結ぶことはありません。( 花弁を散らさず花の形のまま落花します。)
日本人独特の「侘びと寂」の精神世界において、美的感覚を象徴する花として、茶人に好まれたとか・・・。
ひょっとすると、塀の内側では「茶の湯」の世界が催されていたのかも・・・。
※1「侘助」: 上記のとおり。
※2「武家の屋敷」: 「長町武家屋敷跡」
※3「侘びと寂」: 先に投稿の文参照
《2026.01.31撮影・投稿》
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【 如月と なれども雪の 深きかな 】(きさらぎと なれどもゆきの ふかきかな)
2月となって立春(2月4日)も近いと言うのに、まだまだ雪解けには時間が掛かりそうな金沢城内の積雪・・・・。
「ぶらり散歩」で訪ねる道程もゴム長靴を履かないと歩きづらく、人と人とがすれ違うと、お互いが道を譲ろうとする場合、対面の人の足元を見てから??・・・。
この看板のある場所は、城の北西に位置する城内唯一の「喫煙場所」の建物を右折すると現れます。
この矢印の方向に進むと「近江町市場」への最寄りの門「黒門口」に至るための階段があります。
常時融雪のために水道水が流されていますが、凍結の恐れがあることから、(手袋をして)手すりを掴みながらゆっくりとした動作での昇降が安全かと・・・。
※1「如月」: 2月の異称
※2「黒門口」: 先に投稿の文参照
《2026.02.01撮影・投稿》

【 佐保姫が 渡りくるよな 内の堀 】(さほひめが わたりくるよな うちのほり)
金沢城の「二の丸御殿」は、昨年から7年の歳月をかけて復元する工事が冬期間においても当初計画に基づいて着実に進められています。
御殿を守るための内堀は、一か所だけではなく、ここの堀(「四十間長屋跡」~「菱櫓」へと続く)は、比較的狭く感じます。
マイナス気温になることは比較的少ない金沢ですが・・・。見た目では判断できませんが、内堀の水が凍っているように見えます。
この時期、周りに植林の桜並木では着々と「春の開花」の準備を進めているであろうと期待するところです。
ちなみに、「佐保姫」とは「春をつかさどる女神」で、「平城京」の東にある「佐保山」に鎮座されているとか。(中国古代の季節と方位の関係では、春は東にあたる)
「佐保姫」さんに、(出来る事なら)一日も早くお出まし頂きたいと願うばかりです。
※1「佐保姫」: 文中記載の通り
※2「「二の丸御殿」「四十間長屋」「菱櫓」: 先に投稿の文参照
※3「佐保山」: (現在の奈良県法華寺町)にある山に宿る「神霊佐保姫」を春の女神と呼ぶようになったとか
《2026.02.02撮影・投稿》
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【節替わり 家守の鬼に 厄払い 】(せつがわり やもりのおにに やくばらい)
今日は節分、鬼にとっては厄日となる一日・・・。あちこちから「鬼は外福は内」と叫ばれて、家の外へと追い出されることに・・・。
我が家には「鬼瓦」なるものが大小合わせて5体ほど同居しており、玄関先や鬼門となる場所にいて、(外敵となる)鬼の進入を防いでくれています。
なので、その方向にf豆を蒔かないことになります。(豆まきの対象エリア外となります。)
ちなみに、「節分」とは、年に四回訪れる「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日を示す言葉で、年の初めに訪れる「立春」の前日を「節分=節替わり」と呼ぶようになったとか・・。
悪いものを追い出し、良いことを招き入れて、美味しいものを食べて新しい季節を迎える行事であると・・・。
大型スーパーに「厄払い最中」が販売されていたので、一先ずは鬼の厄払いをすることにしました(笑)
※1「節替わり」: 文中説明のとおり
※2「厄除け最中」: 200円/1個(消費税別)
《2026.02.03撮影・投稿》
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【 立春や 大吉札に 空の青 】(りっしゅんや だいきちふだに そらのあお)
今日は「立春」、「春の始まる日」です。降り続いた雪も止んで、青空がのぞく金沢市内では、路地に積み上げられた雪の塊を除く作業風景があちこちに見られます。
「長町武家屋敷跡」界隈の建屋玄関には「立春大吉」と書かれた「お札」が貼られてていました。
縁起の良いお札とのことですが、縦書きにすると良くわかるのですが、「左右対称文字」が四文字続く熟語?・・・・。
神様の分身となるお札なので、目線より高い位置に貼るようです。また、玄関の外側に貼るなら(外側から見て)右側の上方向が良いとのこと。
写真の建物は「長町武家屋敷休憩館」の中庭風景(門を潜った先)です。まだ「雪吊り」の上や屋根からの落雪を寄せた「雪塊」が降雪量の多さを示していました。
※1「立春」: 先に投稿の文参照
※2「立春大吉」: 文中説明の通り
※3「長町武家屋敷休憩館」: 「金沢観光ボランティアガイドまいどさん」が常駐していて、周辺をガイド(無料)してもらうことが出来ます。
〖お詫び〗本HPは「Xサーバー」を利用しておりますが、「DDoS攻撃の影響を回避するため、 一部環境からのアクセスのフィルタリングを実施しております。」とのメッセージが届き、一部閲覧ができない時間帯がありました。お詫びします。
《2026.02.04撮影・投稿》

【 学び塾 門は開けど 春浅し 】(まなびじゅく もんはひらけど はるあさし)
長町武家屋敷跡の一角に「長町研修塾」があります。建物は江戸時代末期~明治初期に建てられたと言われています。
なお、市内大和町にある「金沢職人大学校」は(この流れを汲み?)、市と文化庁などの協力を得て開校され、現在に至ります。
全国で初めての「高度な伝統的建築技術」を教える研修施設であり、9科(大工、建具、畳、左官、瓦、板金、造園、石工、表具)から構成され、修了すると「金沢匠の技能士」という称号が金沢市から授与されます。
「研修塾」の敷地内にある茶室「匠心庵」は、職人大学校の第一期生が平成11年(1999年)に完成させたものであると紹介されていました。
立春は過ぎましたが、門前や敷地内には残雪も多く、灯籠に施された「薦掛け」に、まだまだ「浅い春の景色」を感じます。
※1「学び塾」:ここでは 「長町研修塾」を指す
※2「春浅し」: 立春後の早春よりもっと短い期間を指す
※3「研修塾の閉館日」: 毎週火曜日、祝日の翌日、年末年始
《2026.02.05撮影・投稿》
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【 屋根への字 吹く風ありて 冴返る 】(やねへのじ ふくかぜありて さえかえる)
「長町武家屋敷跡」に、「大屋家」(国指定:登録有形文化財)があります。建屋の屋根は「切妻屋根」と呼ばれるもので、その形から「屋根への字」又は「への字屋根」と・・。
屋根瓦に「鳥衾=とりふすま」があり「門かぶりの松」が土塀の中から茂っていたり・・・「武家屋敷」の特徴を見ることが出来るお屋敷です。
昨日は太陽が出てとても暖かい一日でしたが、全国的に今週末には大雪となる予報が出るなど、まだまだ春の陽気になるには時間が掛かりそうですね・・・。
※1「屋根への字」: 文中説明の通り
※2「冴返る」: いったん暖かくなったのに、寒さがぶり返すこと
※3「鳥衾」: 先に投稿の文参照
※4「門かぶりの松」: {門かけの松)とも、先に投稿の文参照
《2026.02.05撮影・02.06投稿》
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【 福豆に ふくら雀が 二羽三羽 】(ふくまめに ふくらすずめが にわさんば)
ベランダに目をやると、ふっくらとした雀が二羽、しばらくするとまた一羽・・・・。啄ばむ先には「福豆」(節分の日に投げた豆)子雀達には少し大きいかと思って見ていました。
あきらめた様子で飛び立っていったので、付近で見付けた2~3粒を踏みつぶして様子を見ることにしました。
しばらくすると二羽の雀がいて、もう一羽の飛来する姿が・・・。寒い時期の餌はどうしているのかなと思い、今度は別の場所に米粒を少しばかり置いておきました。
夕方には雪がちらちら降り始めた中、確かめると一粒も残っておらず、雀達の今晩の夕食となったようです。
※1「福豆」: 節分の時にまく豆
※2「ふくら雀」: 寒さから身を守るため羽毛を膨らませている雀
《2026.02.07撮影・投稿》

【 菱櫓 脱いだり着たり 冬羽織 】(ひしやぐら ぬいだりきたり ふゆばおり)
全国的に大雪に関する注意報・警報が発表された8日(日)、今日は衆議院選挙投開票日です。
既に「期日前投票」を済ませた身、今日はゆっくりとした時間を過ごそうと思っていましたが、やはり気になるのは金沢市内「雪のある風景」・・・。
ちなみに「期日前投票」は「きじつぜんとうひょう」で「きじつまえ」とは異なるようです。(放送局などでは耳から聴いて判り易い言い方としてこのような表現をしているそうですが、正式には前述の呼び方が正しい(総務省・公職選挙法)とのことです。
金沢城の「菱櫓」もすっかり雪に包まれていて、先日の暖かい日には石垣の雪も解けてしまったのに、今日はまた真っ白な装い、まるで「冬羽織」を一枚纏ったかのような姿に・・・。
「三寒四温」と表現できるのはいつになることでしょうかね。今はさしずめ「五寒二温」??
早々に我が家へと引き返すことにします。
※1「菱櫓」: 金沢城五十間長屋」の北側に位置する(詳細は先の投稿文参照)
※2「冬羽織」: 冬に着る厚く暖かな羽織
《2026.02.08撮影・投稿》


【 幾年ぞ 亀甲石や はだら雪 】(いくとせぞ きっこういしや はだらゆき)
金沢城の北の丸と三の丸をつなぐ土の橋の先にあった「土橋門」に亀の甲羅の形(六角形)をした石垣石を観ることが出来ます。
「亀甲石」は、「水」を象徴する亀の力を借りて「防火」を願ったとか・・・。ここの石垣は「切り石積み」の工法で、文化年間の大火」でも「土橋門」の焼失が免れたとか・・・。
いろいろ調べると「風水」の考え方が石垣などにも採り入れられていたことなど、興味深いものを発見しました。後日取り上げたいと思います。
※1「幾年ぞ」: 「どれほどの年数」「多くの年月」の意
※2「亀甲石」: 文中説明の通り
※3「まだら雪」: まだらに積った雪の意
《2026.02.08撮影・投稿》
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【 雪解けに 現る形の 面白き 】(ゆきどけに あらわるかたの おもしろき)
木の枝に積った雪、陽射しが当たり少しずつ溶けていきます。先ほどまでは雪の塊りだったのに、しばらくすると全体が落ちる寸前まで・・・・。
何の編綴もない塊が、ポタリポタリと小さな粒になって溶け落ちていく姿、その過程でいろんな形に変わっていきます。
写真に収めた時は、ちょうど木の枝が鳥の嘴のように見えて・・・。小鳥の羽根のもふもふ感も現れたようで、見ていると楽しくなりました。
「ぶらり散歩」で見付けた「にし茶屋街」の小さな公園の一コマでした。
※「編綴」: 特に変わったこともなく、平凡なこと
《2026.02.10撮影・投稿》

2026年2月11日(水)から「その51」に移ります
