<今日の一枚と一句>「その35(2025.06.25~)」

【 白色を 探してみたり 岡止々支 】(しろいろを さがしてみたり おかととき)

 金沢市内の卯辰山公園内に「桔梗」が咲き始めました。本来はもう少し後、7月に咲く花と思っていましたが、今年は気温が高く早まったのかも?・・・。

 この花は、「紫」のイメージがありますが白色に咲くものもあって、「花言葉」も異なるようです。
 なお、名前の由来となったとされる中国の生薬「桔梗=キチコウ」が転じた・・・との説がものの本に紹介されていました。(この花の根に「整腸効果」があるとか)

 他の色、特に白色の「桔梗」が観たくなり探しましたが、見つけることは出来ませんでした。

 八重咲き、袋咲き(蕾はバルーンのようにも見えます)、ピンク色、白色など沢山の種類がありますが、野生の「桔梗」は、「絶滅危惧種」に指定されていることを今まで知りませんでした。

 昔から日本人に馴染みのある花、「ハタザオキキョウ」「五月雨」「ウズキキキョウ」「小町」などの花種もあり、また、花言葉も「気品」「誠実」「永遠の愛」など、花を贈る際に迷うことが少ない花なのかもしれないですね。


※1「岡止々支」: 「おかととき」は「桔梗」の別名
※2「五月雨」: 見た目は同じですが、少し早く5月~6月開花することから名付けられたとか
※3「季語」: 本来は「初秋」となるが、ここでは(※2から)今の季節「夏」とした


《2025.06.25撮影・投稿》




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【 母と子の 傘が重なる 梅雨の雷 】(ははとこの かさがかさなる つゆのらい)

 大雨警報が出された金沢市内、久しぶりにピカゴロと・・・雷が鳴りました。この梅雨の時期に「雷注意報」が出されますが、特に昼間にはあまり発雷する場面に出くわしたという覚えがありません。

 小さな子供を連れた若い母親、ピカリと光った瞬間にしゃがみ込むような?姿勢となり、子供のさす傘と重なりました・・・。

 大人の方が反射神経が優れているのでしょうか・・子供の方が先に怖がると思いましたが、たまたまなのか、はたまた子を庇おうとするアクションなのか分かりませんが・・・。

 雷はこれ1回のみでこの後は鳴らず光らず。何事もなかったかのように歩いていきました。
 母子の傘、レインコートや長靴はとてもカラフルでしたが、今回は雨の中、「モノクロ」写真風に仕上げてみました。


※1「梅雨の雷」: 雷が鳴ると梅雨が明けるとも言われるが・・
※2「大雨警報」: 加賀北部と能登の一部に発表されたが、11時過ぎに注意報となる


《2025.06.26撮影・投稿》


 

 

【 白山や 青き夏嶺も 淡冶かな 】(はくさんや あおきなつねも たんやかな)

 金沢市内(上安原)から見た白山連峰の一部、春先にはしっかりと雪を被っていましたが、6月も終わり近くになると稜線がより青くクッキリとしてきました。

 そもそも「淡冶」とは、「あっさりとして美しい」という意味で、昔からの表現には、「春山は淡冶にして笑ふが如き有り」と表現されたりもしておりますが、いやいや、なんのなんの「夏に向かって嶺々が少しずつ変化していく様子は、春にも増して「淡冶」かと・・・。

 ちなみに「白山室堂」(食事なし素泊り)は5月1日から春山営業を開始しており、「南竜山荘」は7月1日からの営業予定となっておりました。

 金沢市内から「霊峰白山」を観ることが出来る場所は、他にも沢山あると思いますが、当方は「石川県庁」の展望ロビー(360度ガラス張り)からの眺めが一番好きでお薦めです!!

※1「夏嶺」: 「青嶺=アオネ」「翠巒=スイラン」も同意で、生命力あふれる夏の嶺の意
※2「淡冶」: 文中説明のとおり
※3「白山」: 先の投稿文参照


《2025.06.26撮影・06.27投稿》