<今日の一枚と一句>「その30(2025.04.16~」

【 散る花の 襷をつなぐ 躑躅かな 】(ちるはなの たすきをつなぐ つつじかな)

 ここ数日の強風で、(遅咲きの桜の一部を残して)見事なまでの「桜吹雪」・・・ほぼぼぼ散ってしまいました。

 綺麗に咲いて人々を楽しませてくれた今年の桜、少し寂しいですが、きっと来年も・・・・と「玉泉院丸口」辺りを散歩すると、いつの間にか「躑躅=ツツジ」が咲き始めていて驚きました。

 まるで、「あとは頼んだよ~躑躅さん」と言ってタスキを渡したかのような・・・。

 例年よりも少し早い咲き初めと思ったので尚更のこと、嬉しくて・・・・。
 この後は「玉泉院丸庭園」前から「鼠多門」にかけて、「天橋立」の龍のように伸びる見事なツツジの行列と彩に期待したいと思います。

 なお、今日も外国人観光客の姿を多く見かけました。クルーズ船が三隻入港するとはニュースで知っていたのですが、内1隻は強風のため金沢港への接岸を止めたとのこと。

 とても仲のいいカップル・・・聞き漏れた話では、新婚旅行で日本に来た二人、なんと5週間というから驚き!! 長期間滞在するという・・・幾久しくお幸せに~~!!

※1「散る花」: ここでは「桜」の意
※2「躑躅」: 「ツツジ」皐月(5月)に咲くことからその名がついたとも言われる「サツキ」は「ツツジの一種(花期は異なる)」
※3「玉泉院丸庭園」「鼠多門」: 先の投稿文参照


《2025.04.16撮影・投稿》



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【 春花粉 城の石とて くさめかな 】(はるかふん しろのいしとて くさめかな)

  よく晴れて気温は夏日に近い数値まで上昇した金沢市内、こうなると気になるのが「花粉の飛沫状況」・・・金沢城内を散策していく中、「くさめ=くしゃみ」と同時に鼻をかむ音があちこちから聴こえてきました。

 日本人のくしゃみは「ハクション!!」と聞こえて、文字表現も同じだと・・・。しかし、諸外国人のくしゃみのほとんどは「アチュー(achoo)」と言う文字の綴りと音?を示すとのこと(^^;
 むしろ、日本の「ハクション!!」が異音であり文字表現とさえ言われているとか・・・。

 ぶらぶら歩きをしている途中に、少し変わった形の石(石垣の石)を見付けたので、「パチリ!!」ました。
 
 最初、石の印象は「笑う石」・・・・。
 (くしゃみを沢山見聞したからか)「くしゃみが出るのを堪えている石」又は「くしゃみが出る寸前の石」・・・と、想像がどんどん膨らみましたが、いずれにしても、今しばらくは「花粉の季節」辛いけど、「石垣の石」も含めて、今しばらくは我慢・ガマンの時ですかね~~(笑)


※1「城の石」: 城壁などの石垣の石
※2「くさめ」: 俳句では「くさめ」と表現する(もともと「くさめ」と言うのは、それを止めるための呪文だったとか)
※3「この石の発見した場所」: 仲間内の「クイズ」に出したので、しばらくは内緒


《2025.04.17撮影・投稿》




 

【 白鳥や 荷風忌前に 清めかな  】(しらとりや かふうきまえに きよめかな)

  今日は27℃を超えた金沢市内、さすがにこの時期にいきなりこの暑さは堪えます。
  外国人観光客は、半袖半ズボンの出で立ちが多かったですが、なぜか日本人は、この暑さにまだ対応しきれていないのか??ジャンパーやウール物を一枚余計に身に着けていて・・・。

 ここ玉泉院丸庭園の「三段落の滝」付近に、一羽の「中鷺」が飛来して・・・。しばらく辺りを伺った後、ゆっくりとした歩調で「滝のぼり?」を始めました。

 この様子を遠くから眺めていましたが、とても気持ち良さそうで、しかも羽根の力を最小限にに利用、エコな「滝のぼり」「水遊び」を楽しむ・・みたいな風にも見えてきて、まだクーラーの効いた玉泉院建屋(室内)に入る前でしたから、とても羨ましく感じた次第です。

 「行く春」と「来る夏」の狭間、自然界とて少し戸惑いがあるやに感じたとても暑い一日でした。


※1「白鳥」: 「しらとり=白鳥(ハクチョウ)ではなく「中鷺=チュウサギ}だと思います」
※2「荷風忌」: 小説家「永井荷風」は四月三十日になくなり「荷風忌」と表現されます。


《2025.04.18撮影・投稿》

【 大手門 花も紫 蔓桔梗 】(おおてもん はなもむらさき つたききょう)

 金沢城の 大手門から白鳥路にかけて、紫色の蔦日日草(ツタニチニチソウ=別名:蔓桔梗)が咲き始めました。
 花の形は漏斗型で、先端が五裂していて少しねじれているのが特徴です。

 聖徳太子によって制定された「冠位十二階」など、伝統的な日本の冠位制度においては、最上位の色として「紫」と、天皇を象徴する「白」とされています。
 なお、ヨーロッパでも「紫」が皇帝や王家を象徴する色として用いられています。

 もう少しすると、この紫色の小さな花が辺り一面に咲き誇る時が来ます。また、これと同じ頃に、この付近を流れる小川の水辺には、菖蒲や杜若、桔梗など、負けじと紫色の花が次々と咲きます。

 城の正門「大手門」を飾るに相応しい「紫色の花」五月中旬頃まで楽しめますので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか・・・。


※1「大手門(跡)」: 城の北側に位置する正門(先に投稿文参照)
※2「蔦桔梗」: 文中記載の通り
※3「聖徳太子」: 603年に推古天皇の摂政


《2025.04.18撮影・04.19投稿》