〈今日の一枚と一句〉「その19(2024.11.04~11.21)」
【 実り柿 採るも難儀や 川流れ 】(みのりがき とるもなんぎや かわながれ)
長町の武家屋敷跡界隈を流れる「大野庄用水」側に、お屋敷の土塀内側から美味しそうに実った柿が顔を覗かせています。
塀の内側になっている柿は、たとえ竹竿などを使っての収穫に失敗したとしても、柿は地面の上、しかし、外側に出た柿を採るには、枝が下向きになることから、剪むことはとても難しい・・・。
しかも採り損ねると、流れの早い用水に落ちてしまう。
それでは反対側から・・・と考えてみても、採り竿を操作するには、相当の長さの竿が必要となり、また、人や車の往来が激しく、これも難儀な所業・・・。
そんなこんなでか?このお屋敷の柿は、毎年秋から冬まで採取されることもなく、観光客の目を楽しませてくれています。(特に海外からの観光客・・・嬉しそうです)
※1「難儀」: 「難しい、困難、面倒」などの意
※2「川流れ」: 「(ここでは)大野庄用水の流れ」の様
※3「所業」: 「行い・しわざ ・振舞い」など
《2024.11.04撮影・投稿》
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【 稲の殿 ここで一服 煙草かな 】(いねのとの ここでいっぷく たばこかな)
金沢城の「切手門」近くにさしかかると、急に暗くなってきたかとと思ったら、一瞬!!「ピカッ!!」と稲光がきて・・・雷音は聴こえてきませんでしたが、こんな時は「竜巻や強風」のおそれがあることから、建屋の中に一時避難するのが今や常識になりつつあります。(特にゴルフ場などの野外)
昔から「辛党は酒を飲むのに理由はいらない」「愛煙家は常に煙草を吸うきっかけを探す」とか言われて・・・?。なんとなく分かるような気がします。
金沢城内は「禁煙」でしたが、今月の1日から(五年ぶりの復活)「喫煙所」が設備・設置された旨、新聞報道等されました。
設置理由の一つに、「全く喫煙できる場所がないことからか、吸い殻のポイ捨て等
も散見されて・・・」(喫煙マナーの向上と防火対策)とのこと。
空調設備も備えた立派な建物で、今日は外国人の利用が多かったです・・。
※1「稲の殿」: 「いなびかり=稲光)別の表現
※2「一服」: 「一休み」「休息する」「お茶や煙草を飲んで休憩すること」など
※3「利用時間」: 通常期と冬期間により利用時間が異なる
《2024.11.05撮影・投稿》
【 秋寒や 表も裏も 隔て無き 】(あきさむや おもてもうらも へだてなき)
朝晩めっきり寒くなってきましたが、これが平年並みの気温だとか・・。
平年気温と言われても、しばらく続いた温かさで、体が感じる度合いに誤差が生じるのか?・・・とにかく寒くなってきました。
金沢城の「土橋門」や「切手門」周辺に「裏口門跡」と書き記した立て看板があります。金沢城内には、沢山の「門」があって、夫々に名が付けられていますが、石川門は「裏門」、この辺りにあった門は「裏口門」・・・。
「裏口門跡」とありますが、関連(本)資料などでは「裏口御門」と表わされていたりもしていて・・・。
「表」とか「裏」とかの名が付けられた「門」であってもその周辺には、分け隔てなく、(平等に)日に日に「秋」が深まってきました。
※1「秋寒」: 秋に入ってから感じる寒さ(秋も半ば過ぎの頃=季語=秋)
※2「表も裏も」: 「裏門」「正門」「〇〇門」と名の付いた「門」の意
※3「隔て無き」: 「変わりなく平等=差別がない」相手によって扱いを換えないの意
《2024.11.06撮影・投稿》
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【 つなぐ手や 裾の裁きが 薄紅葉 】(つなぐてや すそのさばきが うすもみじ)
雨の予報でしたが、晴れて金沢城内には多くの人が訪れ、「少し早い秋景色」を楽しまれていたようです。
「三十間長屋」(国の重要文化財)は、12月から来年の3月末日までは閉館となります。まだまだ「紅葉」・・・とまではいきませんが、この付近の「もみじ」の色付きも、日に日に増してきています。
着物姿の若いカップルが、手をつないで仲良く歩く姿が目に留まりました。
(城下町金沢を訪れ、(レンタル?)和装姿で散策される方を多く見かけます。)
お付き合いの期間などは知る由もありませんが、手のつなぎ方や歩くスピード・バランスからすると・・・と、思わず人間ウォッチングしてしまいました。
古い歴史に触れることのできる街、「金沢の今」を大いに楽しんで頂ければ、いいな~と・・・・・。
※1「裾の裁き」: 「和装」で動く際の裾の捌き方、(茶屋街の芸妓さんの姿は、それはそれは見事です)
※2「薄紅葉」: 木の葉が薄く紅葉すること(まだまだ「紅葉」とは言えない色具合)
《2024.11.06撮影・11.07投稿》
【 秋晴れて 二羽が横笛 鳶かな 】(あきはれて にわがよこぶえ とんびかな)
すっかり晴れた青空と木々の紅葉が見頃の金沢城内・・・観光客の姿も多くなりました。
空には眩しいくらいの陽もさして、甚右衛門坂を上り切った所(御宮跡)に植樹のケヤキやポプラも気持ちよさそうです。
突然「ピーヒョロロ~♪」「ピーヒョロロ~🎵」と上空に二羽の鳥が鳴きながら舞い始めました。
耳を澄ますと、横笛の輪唱?のようにも聴こえてきます。
晴れて温かい、午後のひととき、美味しい空気を沢山吸ってリラクゼーションを楽しむことが出来ました。
※1「二羽が横笛」: 二羽の鳶が鳴く音が、まるで横笛の調べのように聞こえる様
※2「甚右衛門坂」: 城の北西方向にある坂の名
《2024.11.9撮影・投稿》
【 次の月 二つ櫓も 雪纏い 】(つぎのつき ふたつやぐらも ゆきまとい)
11月もはやいもので、一旬を過ぎようとしています。
毎年、11月末から12月初旬にかけて、木枯らしが吹いて初雪が降る季節となってきました。
兼六園の「雪吊り」作業が進む中、この時期には珍しく暖かな日になりました。
五十間長屋を始め、城内建屋の屋根は「鉛瓦」が葺かれていて、「屋根の上に雪」と勘違いしそう・・・・錯覚する眺めとなることがあります。
菱櫓~五十間長屋~橋爪門続櫓を一望・見渡されるこの(写真)位置、二の丸からの眺めは、空が晴れれば晴で、曇っても、それはそれで見応えのある姿を誇ります。
この地に建設予定の「二の丸御殿」が観れる日を想像し、VR映像を楽しみにしながらも、これから来る厳しい北陸の冬を迎えようとする金沢城のあちこちの散策を楽しまれてはいかがでしょうか。
※1「次の月」: 12月
※2「二つ櫓」: 文中に記した「菱櫓と続櫓」
※3「鉛瓦」: 過去に投稿の記述を参照
《2024.11.09撮影・投稿》
【 空の青 紅葉も映やし 浅野川 】(そらのあお もみじもはやし あさのがわ)
全国各地から紅葉の様子、秋だよりが届く昨今、地元新聞のコラムには「怖いくらいの空の青さ」と表現されていた・・・。
金沢の天気も例年にはあまり見られないほどの好天が続いています。
数ある金沢の観光スポットのひとつ「ひがし茶屋街」をゆっくりと流す「浅野川」の様子を伺ってきました。
水面が鏡のように澄んで、全く流れを感じさせないほどの川面、「貴婦人橋」とも称される「浅野川大橋」、これを映した様は見事である。
ちょうど良い、おあつらえ向きの水量で、橋桁が楕円形につながり、まるで三つ目の眼鏡?のようにも見えます。
年間を通じてもあるかないかのシャッターチャンス!! 「パチリ!」ました。
※1「映やし」: 「引き立てる」「映えるようにする」の意
※2「浅野川大橋」: 先に何度か投稿の記述参照
《2024.11.10撮影・11.11投稿》
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【 茶屋街の 板間にそっと 秋の色 】(ちゃやがいの いたまにそっと あきのいろ)
「ひがし茶屋街」にある「休憩館」(観光ボランティアガイドさん常駐)の板間に、胡桃と紅葉した桜葉が緑の大葉の上に、そっと置かれています。
道行く観光客が立ち止まり、カメラに収める姿を多く見かけました。
外国人観光客に話しかけると、「自分の国には四季の変化が少なく、木々の紅葉はほとんど見られない。とてもアメージング!たくさん写真に収めた」とのこと。
色目の暗い板の間にそっと置かれた「秋の色」、これをデコレートしたのは、ボランティアガイドさんだとか・・・。
少しでも「(日本の)秋を感じて頂けれは・・・」との「おもてなし」の心かと。
連日沢山の観光客で賑わう、「茶屋街」を心行くまで楽しみました。
※1「板間」: 「床を板敷にしてある間」「板の間」
※2「休憩館」: 先に投稿の記事参照
※3「胡桃」: 「クルミ=ウォールナット」は血圧降下や動脈浄化に有効だが、まれにアレルギーを発症する人もいる
《2024.11.10撮影・11.11投稿》
【 玉泉と 尾山がありて 秋麗 】(ぎょくせんと おやまがありて あきうらら)
11月に台風が発生すること自体が珍しいのにもかからわず、4個の発生が記録されるのはとても珍しく、異常気象?かと・・・。
国の重要文化財に指定されている「金沢城三十間長屋」から西の方向を見下すと、
手前に「玉泉院丸庭園」、その向こうには、前田利家とお松の方が祀られている「尾山神社」が遠望できます。
撮影は4日前ですが、この日も晴れて、正に「小春日和」、高台に位置する長屋には、いつもの庭園付近から吹き上がる風もなく、穏やかな1日となりました。
ここからの眺めは、遠方には日本海を望むことが出来る場所で、昔、ビル群が林立していない頃には、さぞかし良い眺めであっただろうと・・・。
そんなこんなの想いに浸った午後のひとときでした。
※1「玉泉」: 「玉泉院丸庭園」の意
※2「尾山」: 「金沢城」の別称
※3「秋麗」: 「あきうらら=秋晴れの心地よい気候=秋のどかな天気の様子」
《2024.11.08撮影・11.12投稿》
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【 秋気澄む 深呼吸かな 鳥衾 】(しゅうきすむ しんこきゅうかな とりぶすま)
秋晴れの金沢城三の丸の北西に位置する「鉄砲狭間」と横並びに、小さな門があります。
その屋根の鬼瓦(写真)は、武家屋敷などに見られるもので、まるで長い鼻のように突き出た円柱状のもので、普通のお屋敷などでは使われていないものです。
近寄ってみると、ちょっとお道化た顔のようでもあり、不思議な姿です。
下の屋根が大きく開いた口の様でもあり、澄んだ秋の空気をいっぱい吸っての深呼吸姿にも見えてきました。
城内の紅葉は、まだまだこれから・・・楽しみです。
※1「秋気澄む」: 秋晴れで、空気が澄んでいる様子
※2「鳥衾」: 「とりぶすま」鬼瓦の上に反って長く突き出した円筒状の瓦「雀瓦」
※3「鉄砲狭間」: 先に投稿の記事参照
《2024.11.13撮影・11.14投稿》
【 町の名に 梅を残せど 秋寒し 】(まちのなに うめをのこせど あきさむし)
加賀藩一万八千石の老臣、「前田孝敬」邸地を東西に二分して作られた町、「旧梅本町」は、その家紋「角の内梅輪」に因んでこの名が付いた。と標柱に刻まれています。
この標柱は、金沢城大手門跡に近く「KKRホテル金沢」(三ツ星ホテル)の裏側に設置されています。
注意して探さないと見過ごしてしまいそうな標柱ですが、立ち止まって旧町名に関連する謂れや歴史的背景が読み取れるなど面白く、旅行などで見知らぬ土地を訪れた際には、これの類を見付けたら必ず読みます。
かって江戸期は加賀藩の「八家」のひとつであった「前田氏(長種系)」屋敷地が、時代の流れで「廃藩」、お家とその家臣を含めて、心中はいかほどのものであったかと・・・。
なお、この近くには、高峰譲吉博士の生家跡を示す石柱も建っています。
秋の深まりとともに、少しずつ寒さが増してきました。
春を思わせる「梅」の付いた町名が、「旧町名復活」になるといいな~と思いました。
※1「秋寒し」: 晩秋にかけて訪れる寒さの意
※2「加賀八家」: 先に投稿の記述参照
※3「高峰譲吉博士」: 「タカジアスターゼとアドレナリン」の発見で世界的に有名、その他は先に投稿の記述参照
《2024.11.14撮影・11.16投稿》
【 千両に 数枚足りぬ 庭景色 】(せんりょうに すうまいたりぬ にわげしき)
今日は、曇りから雨に変わった天気ながら、比較的暖かい気温の金沢市内・・・。
しかし、明日からは一挙に10度前後も乱降下するとの天気予報になりました。
西茶屋資料館のお庭には、今「千両」が赤い実を付け始めました。
俳句の世界では、「千両の季語」は、冬ですが・・・・。
気象・温度センサーの故障??なのか、赤い実が鮮やかで、見頃となりました。
「千両」や「万両」・・・ちなみに「万両」「千両」「百両」「十両」「一両」と名の付く花実の種類があって、なかなか見分けがつきませんが、「万両」は葉の下に実があり、「千両」は葉の上に実があるとか・・
いずれにしても、そろそろ冬がやってくるのは確実・・・・ですね。
※1「千両」: 文中記述のとおり
※2「「数枚足りぬ」: 冬景色になるのは、もう少し先・・足りないの意
※3「庭景色」: 「西茶屋資料館」にお庭の様子の意
《2024.11.17撮影・投稿》
【 夏の日の 思い丸めて 秋簾 】(なつのひの おもいまるめて あきすだれ)
立派な構えの邸宅のベランダに、簾が撒かれて置いてあるのが見えます。
十一月下旬、秋とは思えないほど気温の高い日もあってか、今年の暑かった夏の日に活躍した「すだれ」もようやくその役目を終えようと・・・。
この風景は、お昼ごろ撮影したので、ひと干ししてからの片付けなのか、これからなのか・・・はたまた、前日からの仕舞忘れ?・・・いろいろ考えてしまいました。
何気ない風景を切り取ったひとコマですが、今年の夏の思い出が、簾の中に丸め込まれ、来年の夏には新たに歴史・ドラマの続編が展開されていくのでしょうね。
厳しい冬の到来が近い頃になってきましたが、「小春日和」はとてもありがたく、今年中にしなければいけないことリストを作成したところです。
※1「秋簾」: 本来は仕舞うべき頃にもかかわらず、まだ下げてあるすだれ、「夏を惜しみ懐かしむ心」の意
※2「小春日和」: 秋の終わりの頃から初冬にかけての穏やかな気候
《2024.17撮影・11.19投稿》
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【 梅鉢と 五重塔や 寺の秋 】(うめばちと ごじゅうのとうや てらのあき)
急に気温が下がった日本列島、北の方から雪だよりが・・・。
能登・羽咋市にある「日蓮宗本山 妙成寺」を訪ねました。
元和四年(1618年)に建立された「五重塔」(34.18m)は北陸唯一の木造建築物、とても凛々しく感動を覚える姿、堂々とした塔です。
時折小雨がパラつく境内、晩秋の装いの中ではありましたが、多くの人がお参りされていました。
また、「丈六堂に至る場所のあちこちには、名のある方たちのお墓も設置され祀られています。
加賀藩三代藩主「前田利常」公の母、「寿福院」の菩提所となるなど、前田家ゆかりのお寺「金栄山 妙成寺」には、国の重要文化財が10棟もあります。
中でも「五重塔」は、国宝級の建造物、ぜひ訪ねてみたい「歴史のあるお寺」のひとつとされてはいかがでしょうか。
訪れた時は、「能登半島地震」の影響で、お寺の名を刻した石柱脇の石垣が崩れたままの姿でしたが、やがて1年を迎える今も、発災・被災の様子をうかがい知ることが出来ました・・・。
※1「梅鉢」: 「加賀藩の家紋=うめばち」梅鉢紋があちこちに刻され・飾られています
※2「ボランティアガイド」: 「こんちま」というボランティアガイド案内あり(要事前申込)
《2024.11.18撮影・11.19投稿》
【 鳳凰が 降りてくるよな 秋の城 】(ほうおうが おりてくるよな しろのあき)
すっかり晴れた金沢城、秋の空様子は日々変化しますが、今日の空は晴れてはいるが、上空の風の吹き方に左右されているような図が現れました。
今年元旦に襲った「能登半島地震」の影響で、現在公開中止を余儀なくされた「鶴丸倉庫」付近から石川門辺りを見下ろすと、空にはあまり見られない模様の秋の雲が広々と展開されていました。
まるで鳳凰が空いっぱいに羽根を拡げて、今にも飛び立つ・・飛び降りる・・・の図に見えてきて「パチリ!」ました。
前方に小さく見えているのは「石川門」、手前の白壁は「三の丸」に向けた「鉄砲狭間」・・このアングルはいつの季節にも「絵」になる場所だと、自分的にはお気に入りの場所のひとつになっています。
国の重要文化財となっている「石川門」「鶴の丸倉庫(現在閉館中)」「三十間長屋」は、今月末に閉館して、来年の三月まで入館できません。
残り10日ほどで約四か月間の冬眠期間となります・・・。
※1「鳳凰」: 中国の神話に登場する「霊鳥」で、最も縁起のよい鳥類だとか
※2「秋の城」: 金沢城の秋の模様
《2024.11.20撮影・投稿》
【 ひとつずつ 復する石や 秋闌る 】(ひとつずつ ふくするいしや あきたくる)
金沢城では、「能登半島地震」の影響で滑落・崩壊した石垣の修復作業が、至る所で行なわれています。
その作業は単純ではなく、まずは一個ずつ石を地に降ろし、点検検査・修復の可否などを熟慮した上で、元の位置に戻すとか・・・。
金沢城は「石垣の博物館」と称されるほど、各年代の石垣が現代まで丁寧にメンテナンスされた姿を観ることが出来ます。
それぞれの石があった場所に戻す際、安全面はもちろんですが、元の状態に限りなく忠実に復することが求められ、その作業は簡単にはいかない・・・。
補強する場合、現代の技術(コンクリート等で固めるなど)の介入を許すことなく・・・。
これから寒い冬がやってきます・・・作業される方達には、くれぐれも安全に十分注意されて、いつかは完成した姿を多くの方に見せて頂きたいと願うばかりです。
ちなみに、戦国・江戸時代に積まれた石の崩落は、ほぼ発生していないとのこと。(明治時代に入って軍隊が作事した石の崩落や滑落が多いと聞く。)
※1「復する石」: 地震の影響で崩れた石垣などの修復の意
※2「秋闌る」: 「あきたくる」=「あきの哀れ=秋の寂しさが極まった頃」(季語:晩秋)
《2024.11.20撮影・11.21投稿》
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11月22日(金)から「その20」に移ります