〈今日の一枚と一句〉「その16(2024.09.19~10.03)」

【 秋雨や 彫に彩なす オブジェかな 】(あきさめや ほりにあやなす おぶじぇかな)
 今日は、まだ気温が高い中ではあるものの、時折降る秋の雨・・・。
 尾山神社前から長町武家屋敷跡に向かう道、「金沢市文化ホール」の西角に設置の彫刻・・・顔は上を向いた「馬」の様に見え、胴体付近は「鞍」に見えますが・・。

 このオブジェは、「麻生秀穂氏」(造形美術家=東京藝術大学名誉教授)作とのことです(作品の詳細等は情報収集中)。

 散歩コースであり、これまで幾度となく目にしている作品ですが、今日の雨、そんなに強くはない雨でしたが、野外に設置の像に降り、流れる雨水の織りなす明暗が微妙な彩となって映り・・・とても気になりました。

 作品は、必ずしも晴天にのみ映えるモノではなく、雨に濡れた風景であったり雪が積った風景であったり・・・します。また、その量の多少によっても大きく異なった様を見ることが出来ますね・・・。

※1「秋雨」: 「秋に降る雨」、しとしと降り続くともの悲しくなります
※2「彫に彩なす」: 「彫刻作品に別の彩(いろどり)を添える」の意であり、「その様」
※3「オブジェ」: (前衛)芸術作品

《2024.09.19撮影・投稿》

〘お願い〙
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【 欄干に 鷺留まりたる 秋日かな 】(らんかんに さぎとまりたる あきびかな)
 小雨の混じる「玉泉院丸庭園」の朝・・・そろそろ秋を感じたくなってきたと思っているところですが、暑さがまだ厳しい中、一羽の白鷺が欄干に舞い降りた後、ヒョイと木の手すりに移り、しばし動きを止めました。

 その様子からは、獲物を探すには池の方向に向かず、あたりを警戒する動きも見せず、ただただ留まりて微動だにせず・・・まるで「物思いにふける」ようにも観えました。

 近年の日本は、「四季」ではなく「三季」(短い春、長い夏と冬)に区分する表現の方が当てはまるようにも思えてきました・・・・。
 なので「紅葉の季節」は、「長い夏の終わり間際」であり「長い冬の始まり」と解説する先生もいて・・・よくわからなくなってきましたね(^^;

※1「欄干」: 「手すり」(橋などから人が落ちないように設置する仕様)
※2「鷺」: 鷺=サギ、シロサギには「コサギ」「チュウサギ」「ダイサギ」に区別
※3「秋日」: シュウジツ:秋の日、秋の季節の意

《2024.09.19撮影・09.20投稿》

 

 
  

【 ここそこに 心象あらむ 秋麗 】(ここそこに 心象あらむ あきうらら)
  金沢城の玉泉院丸口に「兼六園周辺文化の森イベント情報」の案内立て看板が掲げられています。
 9月6日(金)から12月1日(日)まで「レトロ建築見学会」をはじめ多彩な催し物が展示・展開されます。

 国立工芸館では「心象」(工芸展)と題した企画もあって、賑わうことでしょう。
 「秋」は、自然の風景はもちろん、心の中、感性・感情の変化が顕著に表れる時期だと分析される学者も多くあります。

 兼六園周辺が秋色に変化するこの時期、観光客気分になって訪れてみるのはいかがでしょうか・・・。

※1「心象」: 「心の中に描き出される姿・形」「心に浮かぶ象」「イメージ」「風景」など
※2「あらむ」: 「~であろう」「(きっとそう)であろう」(推量)
※3「秋麗」: 「秋晴れの心地よい気候でのどかなこと」の意
※「参考」: 秋が深まると心の中に寂しさや冬の寒さなど辛いイメージ・心の動きが生まれるが、今はまだ秋が始まるところで、気候的にも心地よい時期なので、佳きことの多い考えに至るもの(材料)があちこちにあるよね~といった状況を詠みました(^^;

《2024.09.20撮影・09.21投稿》
 

【 もう去れと 虎口の難や 九月尽 】(もうされと ここうのなんや くがつじん)
  能登半島地震で甚大な被害を受け、ここに来てようやく復旧復興の兆しが見えたと思った矢先「特別警報」なる豪雨被害が発生・・・やりきれない思いです。
 特に、奥能登地域では、再建途中の住宅や仮設住宅にまで浸水するなど・・・。
 
 九月は日本列島各地に、台風や豪雨の被害がとても多く発生しました。
 悲しくなる程の爪痕をたくさん残したまま・・・。
 もう暴れることなく静かな秋を迎えたい・・・そんな気持ちが強くなります。

 ※ またご支援させていただきます。共に頑張りましょう!

 写真は、卯辰山寺院群の「静明寺=じょうみょうじ」(法華宗)さんが所有する「(岸駒作の)虎」の掛け軸です。
 以前、公開された折りに訪れ撮影させていただきました。

※1「虎口の難」: 「きわめて危険な場所や状態、また難儀なこと」のたとえ
※2「九月尽」: 九月もそろそろ終わりの頃
※3「岸駒」: 加賀藩出身の絵師、(二の丸御殿の「虎の間」の絵も手掛ける

《2018年8月撮影、2024.09.22投稿》



 

【 雨あがり 右も左も 秋の朝 】(あめあがり みぎもひだりも あきのあさ)
  朝方まで降っていた雨があがり、先週までの蒸し暑さも感じられず、青い空が見えてきました。
 すっきりと爽やかな空気感・・・久しぶりに大きく深呼吸をしたくなって・・。

 金沢駅前の一角(ANAホテルクラウンズプラザ金沢付近)に、「金沢市民憲章」(ロータリークラブが設置したと思われる)の石碑」があります。

 「金沢を愛するわたくしたちは、兼六園の四季のいろどり、犀川、浅野川の清い流れ、山や街の豊かな緑、かおり高い伝統文化を誇りとし、希望と活力にみちたはたらく基盤と、創造性あふれる教育・文化の華さくまちづくりにつとめます。」(原文どおり)とあり、以下に5行の(宣誓?宣言?)文が続きます。

 国内外から訪れる観光客がますます増える「秋の金沢」、風景の移り変わりと味覚を求めて、三連休の最終日、いずれの観光スポットも賑わうことでしょうね。

※1「金沢市民憲章」: 昭和54年「シンポジューム・ザ・カナザワ」と言うイベント開催(金沢青年会議所が中心となって)時に作られたとか。
※2「ロータリークラブ」: (国際ロータリー)国際的な社会奉仕連合団体、日本では2200を超えるクラブ(8~9万人の会員数)がある。

《2024.09.23撮影・投稿》

 
 

 

【 野はすすき 空に鳥獣 様もみゆ 】(のはすすき そらに鳥獣 さまもみゆ)
  三連休の明けた金沢、温度・湿度も高くなく、ウォーキングには最適の一日。

 太陽が、黄金色に変え、時にはお辞儀をするように上下するススキ・・・空には時間をかけてゆっくりと変化していく雲達・・・熊、狸、兎・・・変化の途中には人面○○と表現したくなるような場面もあって、いつまでも眺めていたくなる爽やかな秋の一日でした。

 一枚目の写真は、「何かに追われて一目散に逃げる熊と、途中でこける熊」二枚目は「千と千尋の・・に出てくるような蛙」三枚目が「ウサギやカメや鳥たち」に見えてきました。

 まるで「鳥獣戯画」・・・新しいおとぎ話、おもしろいストーリーが浮かんできました。明日はもっと変わった風景に出会うといいね。

※1「野はすすき」: 今年は暑さのせいか「すすき」の生育が少し遅めです
※2「鳥獣戯画」: 京都栂尾山「高山寺」(世界遺産)に所蔵されていたが、今はレプリカ(本物は、東京国立博物館、京都国立博物館に保管されているが非公開)がある。
※3「様に見ゆ」: 「~の様に(も)見えるの意

《2024.09.24撮影・投稿》

 

【 くぬぎの実 落ちて弾けて 出丸跡 】(くぬぎのみ おちてはじけて でまるあと)
 金沢城の甚右ヱ門坂を上り切った先に、管理事務所関係者やボランティア活動に従事する方専用の駐車場があります。この敷地内に椚(クヌギ:ブナ科コナラ属)の木が植林されていて、毎年この時期に弾けた実(どんぐり)がたくさん落ちてきます。
 
 普段から目にする「ドングリ」に比べ、大きさと丸さ加減が大きく異なる形態をしていますが、これの呼称も「ドングリ」・・・仲間の一種です(^^;

 図体が大きいことから、地面に落ちて弾む音も大きく、また、着地点の地形によってはコロコロと転がる様子には迫力があって、地を這う「アリ」等の小さい虫達にとっては死活問題?・脅威だと想像してしまいます・・・。

 あまりにも可愛いドングリだったので、写真に収めた後、自然に戻しました・・。
 ここにも「小さい秋」がやってきた・・・と感じる爽やかな午後のひとときでした。

※1「椚=クヌギ」: 雑木林によくある樹木で、この木が出す樹液にカブトムシが群がるとか。この実は「ドングリ」の一種
※2「出丸跡」: 本城から張り出して設けられた曲輪(くるわ)で「出曲輪」(でぐるわ)とも・・・ここでは、金沢城の「御宮~藤右衛門丸」辺りを指す

《2024.09.25撮影・投稿》



 

【 秋雲と 白さ競り合う 番かな 】(しゅううんと しろさせりあう つがいかな)
 つい先ほどまで、澄み渡った青空が広がる秋空に、少しずつ白い雲がかかり始めて日本海の方向にゆっくり流れだす中、白い鳥(たぶんオオサギ?)二羽が民家の大屋根に飛来、一休みするかのようにしばらくの間、留まりました・・・。

 先ほどまで「青空に映える白い雲」と感じ入っていたところでしたが、この鳥の「白さ」に比べると雲泥の差・・・・。

 ◙右の鳥「どうだ!うちの嫁はんの白さは!!」と、夫が(得意げに)勝ち誇る。
 〇左の鳥「あんた!褒めても何も出ないわよ!!」と、妻がちょい照れて下を向く

 こんな会話が聞こえてくるような「秋麗」の中のワンカットでした(^^;

※1「秋雲」: 「しゅううん」「あきぐも」、晴れた秋の空に漂う雲
※2「番」: 「つがい」動物の雌雄一組で、ここでは「カップルの鳥」の意
※3「白い鳥」: 色と大きさ、風貌から「ダイサギ」秋に日本から離れた越冬地に向け飛び立つ渡り鳥
※4「秋麗」: 「あきうらら」秋晴れの心地よい気候で、喉かな様子
※5「撮影場所」: 市内上安原町付近

《2024.09.26撮影・投稿》

 

【 さわさわと 撫ぜてや頬が 石榴かな 】(さわさわと なぜてやほほが ざくろかな)
 市内長町「武家屋敷休憩館」前、「大野庄用水」東側のお屋敷内に植樹の柿や石榴の実が朱色にと変化・・・色づき始めました。

 最も色濃くなってきたのは「石榴=ザクロ」の実、あとは実が弾けるのを待ばかりかな??・・・・。

 真夏日とはならないまでも、まだまだ暑い日が続く金沢市内ですが、ここ大野庄用水辺りに吹く風は、さわさわと涼しく吹いてきて、そろそろ秋本番が近づいたな~と感ずるほど爽やか感が増してきました。

 なお、二枚目の写真で、用水の石垣の上に設置の木戸、なぜここにあると便利だったのか・・その必要性とは??(先の投稿文など参照)

 近くにある柿の実も同じように吹く風にゆらりゆらりと揺れていました。

※1「石榴」: ザクロの実の季語は仲秋
※2「大野庄用水」: 先に投稿済の関連文参照

《2024.09.27撮影・投稿》

 

 
【 音もなく 停まり離れて 赤蜻蛉 】

【 音もなく 停まり離るる 赤蜻蛉 】(おともなく とまりはなるる あかとんぼ)
  す~っと来て止まり、直ぐに飛び立ち、また舞い戻る・・・そんな動きを何度か繰り返して見せる赤蜻蛉、毎年この時期に観られる光景のひとつです。

 どちらかと言えば市中に位置する住宅地、この場所がお気に入りなのか、はたまた偶然なのか・・・しかし、秋になると必ずやって来る赤蜻蛉、急いでカメラを取りに行くと、もういない・・・。

 群れ飛ぶ中から離れ、一匹だけがこの場所付近に止まります。決してこれより中には入らず、遠慮がちに一休み?した後、飛び立っていきました。

 今年はカメラに収めることが出来て、ラッキー! 今日は何か良いことがありそうな予感のする秋の朝でした。

※1「赤蜻蛉」: 赤トンボ(アキアカネ、ナツアカネ、ショウジョウトンボなど)
※2「写真」: 一枚目は最初に止まった位置、数度Touch&goを繰り返した後、二枚目が最後に飛び立つ前の位置でした

《2024.09.28撮影・投稿》

 
 

【 爽節や 奏でる陶板(いた)に 換えにけり 】(そうせつや かなでるいたに かえにけり)
  暑さはまだ残ってはいるものの、空の雲や動植物、実実などが今は既に「秋」だと教えてくれてます。

  「食欲の秋、味覚の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」「芸術の秋」・・・。
 秋を表現する言葉は沢山ありますが、自分的には「音楽」「芸術」の秋が一番先にに思い浮かぶフレーズです・・・。

  我が家のリビングに掛ける「絵」は、季節に合うものを選定していますが、今日、模様替えよろしく掛け換えました。
 今期はいつもの「絵画」に換えて、音楽を奏でるデザインの「陶板」(九谷焼)を掲げることとしました。 (「三秋」期間中は掲げる予定です。)

※1「爽節」: 「秋の別称」(秋が始まると爽やかな風が野を通り抜けていく様)
※2「陶板画」: 陶製の板に絵付けを施した絵画
※3「三秋」:「初秋」「仲秋」「晩秋」、秋の季節(約三か月)
※4「陶板画」:「九谷焼作家 武腰美恵子氏」の手書き作作品
※5「季語」: 「秋」
※6「換えにけり」: 「けり」は終止形(「ける」は連体形で、「下に体言や格助詞があるとき」となります)、本来「ける」とした方が収まりが良いと思ったのですが、俳句の場合は、ここで字数の制限・・・。
 (この後「言の葉」を加える場合、ルールでは、残り14文字を加えて「短歌」へと進む試みは可能ですが)・・・ね・・(^^;



《2024.09.30撮影・投稿》
 


 

【 ゆく夏陽 富くじ旗に 見え隠れ 】(ゆくなつび とみくじばたに みえかくれ)
9月も今日で終わり・・・明日からの3か月残すところで今年も終わります。
 大型商業施設の一角に「宝くじ売り場」があり、今は「ハロウィンジャンボ宝くじ」が発売されています。

 いつの間にか、「ジャンボ」と名の付く宝くじの発売回数が増えていて・・・昔はジャンボと言えば年末のイメージ(私的な感想)でしたが・・・・。
 
 「この売り場から1千万円以上の当選者が出ました~!!」とアナウンスがリピートで流れ、今日9月30日は「大安」・・・と射幸心を煽られました~。
 「一粒万倍日」とか「虎の日」とか・・・縁起の良いと言われている日にはトーンが一段高くなるように感じます。
 ちなみに、「ハロウィンジャンボ」は10月17日(木)まで、「年末ジャンボ」は11月20日(水)に発売される予定とか。

 元来「日」や「曜日」などに責任はない?のにもかかわらず「六曜等で差別めいた記述」がされたカレンダーもあったりする現状に疑問符を投げかける自分がいる反面、「今日の占い」をチラ見する自分もいて(^^;

 夕焼け、洛陽に魅せらるこの頃、そろそろ夏が去っていくのかな・・・と少し寂しく感じ入る時、PRの旗がゆらゆら揺れて、沈みゆく陽が見え隠れして、西の空が赤く染まりました・・・。

※1「ゆく夏陽」: 洛陽が早くなり「夏もそろそろ終わりかな」と感じ入る夕陽の意
※2「富くじ」: 「宝くじ」の昔の表現・呼び名
※3「季語」: 初秋

《2024.09.30撮影・投稿》


【 天と地に 馬嘶けり 秋気澄む 】(てんとちに うまいななけり しゅうきすむ)
 澄み切った秋の空・・・まさに「天高く馬肥ゆる秋」の趣です。

 この投稿欄「その16」のトップ〈今日の一枚と一句〉の造形作品に対し、当HPを訪問頂いた方から、〘彫刻は「まほらま」と言い、金沢市文化ホール入口付近に設置の小さな造形作品「ぬばたま」とセットですよ~。〙と教えて頂きました。誠にありがとうございました。

 「まほらま」の造形美が頭に残っていたこともあってか、先ほど空を見上げると、移り行く雲がほんの一瞬同型のように思えて、「ぱちり!」ました。

 日本列島に近づく2つの台風進路とその影響が気になるところですが、初秋の空と雲の流れは、この時期だけに観られる景色、時には空を見上げてみてはいかがでしょうかね~。

※1「天と地」: ここでは「天:空の雲」と「地:作品の”まほらま”」
※2「馬嘶けり」: 「ヒヒーン」と鳴くのは「いななき」と呼称、(仲間同士の「コミュニケーションの一種だとか?)
※3「秋気澄む」:「秋気」は、「唐の時代の誌」からでた言葉で、澄み切った空と空気の様

《2024.10.01撮影・投稿》






 

【 秋日向 老舗のれんに 足湯かな 】(あきひなた しにせのれんに あしゆかな)
昨日から今日まで、加賀温泉郷の老舗旅館に泊まり、美味しい料理と美酒とやさしい温泉湯に包まれた時間を過ごすことが出来ました。

 相当の歴史を刻んできたことが見て取れる建屋でしたが、出迎えの「暖簾=のれん」は真新しい白生地の下部角に、「縁」の漢字一文字が印判のような四角に囲まれているだけで、旅館の名前も表示されておらず、とてもシンプルであるにも関わらず、なぜか心に残りました。
 
 表玄関の横には、畳二畳ほどの広さの「足湯」が設置されており、湯の香がほんのり漂ってきます。
 
 秋とは言え、直射日光を浴びるとまだまだ暑くて眩しい西日が体を射すかのような勢い、しかし広い玄関軒下に身を置くと、爽やかな風が吹いていて「足湯」への誘いを感じる・・・そんな入館時の風景でした。

※1「秋日向」: 秋の太陽は、空気が乾燥しているので照り方が激しい様
※2「老舗」: 代々続いて(旅館)業を営んできた格式のある店(旅館)の意
※3「足湯」: 江戸時代から続くフットケア・健康法のひとつ

《2024.10.01撮影・10.02投稿》
 

【 葛葉実も 快哉なりて 城が雨 】(くずはみも かいさいなりて しろがあめ)
久しぶりに降る雨、この夏の厳しい暑さと埃にまみれた木々の幹や枝葉も、ほっと一息、汚れを落としてくれる雨に、身も心も晴れやかになったことでしょう・・・。

 撮影場所は、金沢城の新丸広場を見下ろす高台にある駐車場の一角です。
 雨脚の強い時間帯もありましたが、やさしく降る時もあり、定時に給水される植木とは違って雨水のみを頼りとする樹木たち・・・多種類の樹が植林されています。

 今日は、平年の秋(平均気温)に比べて少し温度か下がったのかな・・・・?? 半袖シャツではちょい肌寒く感じました。

 「葛」は、「マメ科の蔓性=つるせいの多年草」で、葉は楕円形の三枚からなる複葉で、根は「葛根=くずね」と呼び「薬用」として用いられる。(秋の七草のひとつ。)


※1「葛葉実」: 葛の葉と葛の実の意
※2「快哉」: 「快哉=こころよく、愉快だと思う」「こころよい感じ」「気持ちがいいこと」など
※3「新丸広場」: 初めは藩の重臣屋敷が建てられたが、狭くなりこれを城外に移して「細工所」などを設けた場所(現在は広場として各種イベントが催される)

《2024.10.03撮影・投稿》




 

10月4日(金)から「その17」に移ります